2022年3月28日月曜日

ウクライナ侵攻の惨状:1960年代にハーバード大で実験済、兵士の「過激さ」か

ウクライナへのロシア軍侵攻による毎日のテレビ画像 は路上に横たわる死体、急ごしらえの墓、逃げまどう子供、母親、ろじょぷを迷う子供、生活環境のわるい地下室での生活、無差別攻撃で瓦礫化した街並みなどロシアの国民、洗浄での兵士はどう感じているのか。

いくらメデイア規制されてとしてもSNSなどで情報は入ってくるはずだ。

前線の兵士らの交信でも兵士が「こどももいる」と言えば上司は「全員殺せ」と指示する。道徳、人情はどうなっているのかと疑問に思う。プーチンや政権要人はどう思っているのか。KGB出身、政敵は毒殺、銃殺もやってしまう御国柄だから「どうってことはないのか」。

そんな時、1960年代にハーバード大のスタンレー・ミリグラムの実験が参考になる(「複雑な世界、単純な法則」マーク・ブキャナン著 草思社2005.3)。

「ごく普通の人が他人の権威の元で行動する場合、何の罪もない男に苦痛を与えることを、どのくらいまで何のためらいもなくやってしまうか」を調べるスタンレー・ミリグラムの実験なのだ。

椅子の縛られた男に様々な質問をし、正解を答えられない場合は電気ショックで罰を与える。電気ショックの電圧は15vの軽微なショックから450vの「激しいショック」まで電圧を上げていくことができる。電圧を上げていくのは協力者、指示はミリグラムだという。

その結果、①権威者の命令となれば、ほとんどどんなことでも躊躇することなく、とことんやってしまうおとこの「過激さ」がわかったという。40人の被験者中、26人が450vの電圧までショックを与え続けたという。

②普通の人が道徳の問題を権威への服従より上位に置くことができるかについては勇気づけられるようなものはほとんど得られなかったという。

すなわち、プーチンの命令とあればすべてのロシア兵は躊躇なく従うということか。

人道回避の途中でも攻撃を緩めない。ロシア兵の死者が増えるとクリミア半島から高精度のミサイルで攻撃を来るかえす。あくことなき「過激さ」を見せている。

結局、この戦争はプーチン以外は誰も中止できない。バイデン大統領が「プーチンを大統領の座に置いておくことはできない」と言うようにロシア国民が最後は決めることなのだ。

ロシア人に人情、道徳観があるのか。世界から問われているのだ。






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