2024年7月3日水曜日

宮澤喜一回顧録の新聞を読んで:宮沢政権の不良債権処理で大蔵省反対、経済界不満?

 バブル崩壊後の金融機関への不良債権処理の是非に対し、宮沢さんと大蔵省の考え方に違いがあることがわかった。いつも何か経済危機G発生するとその背後に銀行など金融機関の無茶な融資によることがわかった。

経済混乱の要因になったのだ。宮沢さんらは不良債権を公的資金投入を提案したが、当時の大蔵省は反対、実業界は不信、不満の念を持っていた。銀行が批判の的になったのだ。

当時の中小企業の経営者が言っていた「銀行はいいよな 何かあると政府が助けてくれる」と。銀行など金融機関の経営不振は社会に大きな問題を起こすため、政府は未然に対応するのだ。

この時も宮沢さんは公的資金注入を提案したのは90年、実際に投入されたのは98年だ。その間経営破たんは自主廃業、あの「社員が悪いのではありません」と山一證券の社長が涙ながらに訴えたのを記憶している。 国有化された銀行もあったが結局は21校の大手銀行が公的資金の投入がされた。

宮沢総理の公的資金投入が本当に良かったのか。それによって銀行側の経営不振を助ける結果になったのではないか。それ以降、甘い経営に終始していないか。

そんな時に渋沢栄一氏の肖像が新10000円札に今日から登場する。

渋沢さんと言えば「論語と算盤」「経済活動と道徳」で私利私欲に絶対反対だった。だから500社の企業、600社の福祉機関の起業に関係できたのだ。大銀行も渋沢イズムをよく理解し経営に携わっているか。悪いことをして大儲けした挙句、政府に助けを求めることなどあってはならない。

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