2024年7月30日火曜日

米・大統領選が終わるまでは米国とは対ハリス、対トランプの二重外交の恐れ

 大統領選が終わるまでは米国との外交は二重外交にならないか。ハリス副大統領はバイデン大統領を踏襲するというから、多国間外交だが、トランプ氏が返り咲くとデイール外交だから2国間外交だ。

我々にとって、自由民主政治のリーダーとして多国間協調路線を守ってほしいが、トランプ氏となればそうはいかない。

米政権もそこはわかっているようだ。28日は日米外相、防衛関連外交2+2で中国を念頭にけん制、共同声明を発表した一方、29日には日米豪印戦略対話で「QUAD」の外相会議で共同声明を発表した。

新聞はトランプになってもバイデン政権の外交を覆せないようにしているというが、大変なことだ。

今、世界はあちこちで戦場だ。ウクライナ、イスラエル、それに対してNATO, EUが結束を強化している。対中、ロシア、北をけん制する体制ができている。

トランプ氏は自分なら、戦争は起きなかったとかすぐに戦いを止めさせることができると豪語しているが、ウクライナvsロシアではロシア寄りの譲歩案ではウクライナも黙ってはいないだろう。ゼレンスキー大統領も手を打っているようだ。

トランプ外交というとあの北の金総書記との核実験廃止と経済制裁を話し合うハノイ会談(?)の政治ショーを思い出す。金総書記は勝ち誇ったように列車で行く先々で大きな歓迎を受けていた。それがテレビの画面に私たちにも伝わってきた。

しかし、トランプ大統領との会談では、北の譲歩案は一か所の核実験場を潰すだけに不満を感じ、米側が席を立ったという(ジョン・ボルトン回顧録より)。金総書記の帰りの列車は静かに帰ったという。後で分かったことだが北は核実験場を修復した。危うい外交だ。

それでもトランプ氏は「私だけが話ができる」と言えば北は嫌悪感を示す。

トランプ氏になればいろんな要求をしてくるだろう。日本は在日米軍の軍事費の負担増、日米安保も変わってくる。

台湾有事での尖閣をはじめとする防衛がどうなるか。恐らく日本が守れと言うことになるだろう。

今、各国はバイデンさんとトランプさんの両方の外交を検討しているのだろう。

0 件のコメント: