2024年7月29日月曜日

寺田寅彦曰く「ちょっと待て大地震の用意はいいか」:大きく変わる街の光景に大きな不安

 

姉吉漁港から数百m登ったところにある「大津波記念碑」
「これより下に家を作るな」と警告
南海トラフ1707年宝永地震時、宮崎延岡市に石碑がある。
ネットで情報、記録しなかった

寺田寅彦博士の随筆「銀座アルプス」で、8歳のとこからの銀座の面影をめぐる随筆、昔は鉄道馬車が走っていたが今は地下鉄が開通、100歳まで行かなくても銀座アルプスの頂上に飛行機の発着場ができるのもそう遠くはないと寺田寅彦博士は思う。

日常生活にクタブれるとアルプスの尾根でも縦走するか、山の湯につかって静寂を味わおうとするのが自然だ。背セコマ確ごみごみした人いきれの銀座を歩くほど馬鹿げて不愉快、銀座を歩く人の気が知れないという。

銀座にもアルプスがあるのだ。デパートアルプスの頂上から見下ろした銀座の光景は華々しく凸凹していている。年々姿が変わっている。

自然の歴史は繰り返すのだ。20世紀の終わりか21世紀の初めにはもう一度関東大震災(1923年)は襲来する。その時銀座はどうなっているか。今から心がけなければならないが、大地震が来ることを忘れ去り、災害を助長する危険な施設をどんどん作っている。

今のうちに「ちょっとまてよ 大地震の用意はいいか」と警告するエピグラムを刻む必要はないかと寺田寅彦博士はいう。京橋と新橋の橋のたもとに建設すればいいが、皆が見落とすので銀座アルプスの頂上に碑銘を立てれば有効かもしれないという。

関東大震災の時、東日本大震災の前に地震大津波の経験から、「この下に家を建てるな」と警告の碑を建て、守った人は災害を逃れ、守らなかった人は大きな損害を受け、二度と戻ってこなかった。

先人の警告をどう見るか。見直しする価値はないか。



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