2024年7月24日水曜日

官僚の答弁書作成:誰でも政治献金、当選回数で順番が決まる大臣席のための政治改革か

 閣僚にはそれなりに専門職知識を持った議員が付くことが多いが、中には政治献金や当選回数で順番が回ってくる場合もある。議員の出身地域では「先生はいつ大臣に」が合言葉らしい。閣僚人事の時になると事務所の電話の前で官邸からかかってくる電話を待つ姿が映し出される。

でも、「任せる」総理も「受ける」議員も自分が適任者と思っているのか。

こんな事例があった。薬剤師会から推薦された参議員の女性が法務大臣をうけたが、専門知識はなく国会審議での答弁ができない。委員会席では皆くすくす笑っている。変わって自民党議員の副大臣が答えていた。良い悪例である。官僚委が作成した答弁書も読めないのだ(?)。

今に始まったことではないが、官僚の仕事がきついという。「ブラック霞が関」と言われているようで国家公務員試験の志願者も減っているという。その内容は国会審議での答弁書の作成に時間がかかり、質問取をして答弁書作成が終わるのが翌日になってからという。質問取をする役人は廊下を飛び回るので「廊下トンビ」と言われているらしい。

さらに国会審議のある朝は早い時間に大臣や秘書官に説明をするそうだ。それが終わって国会の委員会に出席する。国会の委員会席を見ていると、大臣の肩越しに秘書官が指をさしながら指摘箇所を説明している。

こういう事例があった。田中真紀子さんご主人がの防衛大臣になったときに、答弁に困ったときがあった。秘書官が大臣席にきて説明することがたびたび起きるので、委員長が一番後ろの大臣席に移り、秘書官の説明を受けやすくした事例もある。

以前は大臣が質問されると、「専門的内容なので参考人に答えさせます」と逃げる手を使う大臣が多かった。これを見た小沢さんが「大臣自ら答弁するのが筋」と止めさせたのだ。

小沢さんが自由党党首で、自民党と連立政権を組むときの政治改革で政府委員制度を廃止したのだ。

その後自民党一党優位になった55年体制(1955年)で、答弁書を読み上げる形式になったという。

質問内容がわかっとり、その答弁の作成されている。国会の委員会ではその読み合わせが続いているのだ。驚いたことに担当大臣の不祥事に関しても官僚の作成した答弁書を読み上げている。

いつ、本音で議論できるのか。そのためには大臣の質の向上だ。答弁書しか読めない大臣などもってのほかだと思うが。


どうしてこんなことが起きるのか。衆院規則、参院規則では文書を棒読みしてはいけないと記してあるらしい(もちろん例外もある)。



0 件のコメント: