2024年7月11日木曜日

今日の新聞を読んで(692):日銀、7月に追加利上げに言及できるか

 新聞によると、日銀は国債買い入れ減額について市場の声を聴いたという。また専門家は追加利上げに動くかどうかが焦点と言う。長期にわたる緊急緩和で国債の買い入れ額は約600兆円、発行残高は約5割だという。

突き6兆円にも上る国債の買い入れを減らすのだ。1~2兆円/月と言ったり2~3兆円/月という意見が出されたという。市場の声もバラバラだ。それだけ難しい判断になる。

ところで追加利上げはどうなるか。

利上げと言うと、インフレを抑制するためだが、今の消費者物価指数は2.5%、理由はどうあれ目標の2%を超えている。利上げの要因にはなるだろうが、日本経済は良くない。実質賃金は−1,4%で26か月もマイナスだ。物価高騰に追い付いていない。更に需給不足で需給ギャップは−1.4%年間に換算すると約8兆円の需要不足。物価は下がりやすい状況だ。

さらには、総裁選挙、総選挙も控えている。岸田政権としては利上げで国民生活に悪影響は及ぼしたくない。植田総裁は政府から圧力を感じているはずだ。

更に米国の大統領選でトランプ氏がどう出るかだ。「もしトラ」ならインフレが進むか。


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