2025年12月25日木曜日

東京電力の安全最優先発言に思う:福島第一原発事故で旧経営陣の責任を認めたらどうか

 

東京電力の意見広告
朝日新聞2025.12.25

東京電力が朝日新聞に柏崎刈羽原発の再稼働に向けて「安全最優先」で原発の運営を行ってまいります」という内容の意見広告を載せた。だったら今進行中の福島第一原発事故の旧経営陣に対する経営責任を認めたらどうか。「予見可能性がなかった」と自らの責任を回避する主張は東電が「安全第一」を考えているのか疑問が残る。

旧経営陣は政府の発表して長期予測を「信頼ができない」と無視した。しかし若手技術者は予測に従うと防潮堤を高くする必要があることを経営者の前でシミュレーションしたが無視したために巨大な地震津波と遭遇することになり、対策を立てなかったことがあってはならない放射能汚染事故を招いた。

旧経営陣の責任を認めると、東電の責任を認めたことになるから必死で回避しているように思える。

あの時はまずかったが、今は大丈夫とでもいうのか。「安全は二の次」は東電の文化ではなかったのか。

柏崎刈羽原発は重要であることはわかるが、東電が「安全第一」の会社かどうかはわからない。




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