2018年12月18日火曜日

地球温暖化対策「パリ協定」:目標達成不可能なのに誰がルールを守るのか


温暖化対策の枠組み「パリ協定」の実施指針が採択されたとCOP24の議長であるポーランドのミハウ・クリチカ環境副大臣は小躍りして喜んでいたが、削減目標達成しても「平均気温上昇2℃未満」、できれば1.5℃の目標を達成できないのに誰がルールを守るというのか。

温室効果ガス排出量削減目標も気温上昇目標も達成できないのだ。

排出量第2位のアメリカはトランプ大統領が離脱を宣言している。先進国と途上国で削減に差をつけるのに反対していたが、今回のルールでは条件付きですべての締結国が共通のルールの下で削減に取り組むという。

でも何よりも重大なことは排出量を削減しても気温上昇目標を達成することは不可能と言うことだ。

既に各国が掲げる削減目標を達成しても今世紀末には平均気温は3℃上昇するのだ。30年時点でも2℃未満は未達だと言う。

1.5℃未満に抑えるには50年までに温室効果ガス排出量をゼロにしなければならないのだ。

いつも米国と対立する中国も世界第一の排出量を出しているためか、途上国枠組みのためか今回は水面下でルール作りに協力したという。

いつも問題になる先進国から途上国への資金援助はどうなったのか。途上国もルール作りに同意したということは援助を続けるということ。カネが絡んでくると目的があいまいになる。拠出したかどうかが問題になる。

何はともあれアメリカが離脱をにおわせていることだ。トランプ大統領の意向に反して州や企業は削減するという。

目標達成が不可能でも毎年集まって議論する。一体誰が利権を得ているのか。


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