テレビ朝日 グッド・モーニング 緊急取材 首都直下の可能性 2018.12.31 |
首都直下地震は「30年以内に70%の確率でM7クラスの地震」が想定されている。首都を襲う地震だから政治経済両面で甚大な被害を被る事は確かだ。確率から何時発生しても不思議ではないが、いつかが分からないところに対応の難しさがある。
首都直下地震の後で、今度は南海トラフ沿いに発生する東海地震、東南海地震、南海地震、日向灘地震が単独(?)又は連動で発生する。東海地震の発生は間近と見られ観測網など整備され監視されているが未だ発生していない。
京大の鎌田先生はこのうちの南海地震の発生について高知県室戸岬の室津港の地震前後の地盤の隆起量から次に南海地震が発生するのは2035年頃と予測している(サンデー毎日2012.9.23)。
「今世紀の災害は9世紀の災害に酷似している」という考えで今まで発生した地震の傾向と発生後の年数を比較している。貞観地震から9年後の相模・武蔵地震が発生、その1142年後に震源域は分からないが首都直下地震が発生すると予測できる。
この相模・武蔵地震は関東を襲った大地震で「南関東地震」とも言われ貞観地震から9年後に発生していることから3.11東北地方太平洋沖地震のあとで相当の確率で東京・南関東で地震が発生すること思っていたが9世紀はそうだったが、今世紀はそうはなっていない(「歴史のなかの大地動乱 保立道久 岩波新書2012.8」。
首都直下地震の震源パターン 都心南部直下地震の震度分布 朝日新聞2013.12.20 |
私が住んでいる大田区は震度7の揺れが想定されている。近くの活断層は26km離れた立川断層になるが、国府津―松田断層、伊勢原断層なども震源となるようだ。
これらは既に存在が分かり、過去に発生した実績がある断層、震源域を想定しているが「地震は繰り返し発生する」と寺田寅彦博士も指摘していたが、そうとばかりは言えないようだ。
最近では、東大名誉教授で測量学の権威である村井先生がGPS測量から各地の地盤の隆起、下降を測定し、その「ひずみ」から4cm以上の変動がある場合に地震発生の危険を警告している。
話題の場所だけ注意していると足を掬われるという(「地震は、必ず予測できる」村井俊治 集英社新書 2015.1)。
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2015.2.25掲載
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