2018年12月22日土曜日

FRBの利上げ減速、米の為替条項要求は日銀の量的緩和への攻勢か


FRB3ヶ月振りに利上げ、来年は2回にペースを落とすと言うし、日米経済懇談会では新ルールとして為替条項に言及するという。トランプ大統領はかねがねFRBの利上げに反対していたが利上げはドル高を招くからだ。

利上げのスピードを落とすと事によりドル高を回避し円高を誘おうとしている。更に新しいルールとして為替条項は為替操作をするなと言うことだ。

だとすると日銀の量的緩和にアメリカが攻勢をかけているのか。考えてみれば市場にジャブジャブおカネを流し円高から円安に誘導するのがアベノミクスだ。トランプ政権はそう考えている。

米国経済は成長率3%、物価上昇は2%のグローバルスタンダードで推移、雇用も改善していながらFRBは利上げを減速すると言う。その理由には影響が出始めた米中貿易戦争、高い成長率で世界経済をけん引した中国経済の減速が心配されている。金利も3%を目指していたが2.75%ぐらいまで引き上げるらしい。

日銀はどうか、大規模金融緩和を継続、長期金利0%、ETF買い入れも継続という。

緩和縮小で出口戦略に向かえばどんな混乱が出てくるか不透明、一方で量的緩和継続は市場にも安心感を与え従来どうりの動きが予想される。決定会合では副作用を重視すると言うだけだ。

日銀は何の知見も持ち合わせていないのか。そうではないと思う。情報を公開し市場、国民と会話が不足しているのではないか。アベノミクスが破綻していることは皆分かっているのだ。

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