世論調査での内閣支持率、政党支持率そして比例区で投票すると投票先を安倍第一次政権、民主党は鳩山政権、そして現・安倍第二次政権で比較してみた。今日の朝日新聞(2019.7.15)の世論調査では内閣支持率42%、政党支持率では自民が35%と野党に比べ圧倒的に自民だ。
安倍政権の不祥事、政治手法から考えると政権交代の条件は整っているにもかかわらず、その動きはない。その要因は野党の不甲斐なさだろう。野党がしっかりしていれば今回の参院選は面白くなっているはずだ。
安倍総理だって決して有能なリーダーではない。第一次安倍政権では野党の民主党がしっかりしていたために内閣支持率は悪く、政党支持率は落ちるも民主を引き離しているが、投票先政党では民主に後れを取っている。
朝日新聞世論調査から第一次安倍政権、民主党・鳩山政権、そして現・安倍第二次政権の内閣支持率、政党支持率、比例区での投票先調査を比較してみた。
第一次安倍政権
2007.7.7
|
鳩山政権
2010.1.8
|
第二次安倍政権
2019.7.15
|
|
内閣支持率
支持
不支持
|
28%
48
|
42%
41
|
42%
34
|
政党支持率
自民党
民主党
公明党
共産党
|
25
16
3
2
|
16
36
3
2
|
34
立憲6 国民1
4
5
|
比例区での投票先
自民党
民主党
|
19
25
選挙が近づくと拮抗
|
16
36
|
35
立憲 12
公明党 3
共産党 3
|
政権の置かれている状況
|
お友達閣僚の不祥事
年金問題
政権放りだし
|
鳩山さんに政治資金問題
小沢さんとの権力の二重構造
|
憲法改正
「安定した政治」
消費税増税
好調な経済指標を主張
自らの不祥事、政権の政治手法には口をつぐむ
民主政治の根幹を揺るがしていることを批判しない
|
朝日新聞 世論調査より
第一次安倍政権は小泉さんの禅譲で総理としての用意もできていなかった中での政権だった。小泉政権から引き継ぐ年金問題、重用したお友達閣僚の相次ぐ不祥事、そして自らの体調不良で政権放り出した。
内閣不支持率が48%と高かったのは分かるが自民党支持率は25%と政権党の民主党の16%を大きく引き離なしていた。今でも自民党の政党支持率は35%と高い。
民主党の鳩山政権は政治資金問題、小沢さんとの権力の二重構造で内閣支持率は拮抗していたが、政党支持、比例区での投票先は政権党の強みを発揮した。
そして今回の世論調査では、いずれも安倍自民が強い。読売新聞は「与党 回線過半数の勢い」と一面トップで報じる。1人区でも自民党が優位なのだそうだ。
自らの不祥事、民主政治の根幹を揺るがす政治手法などを有権者はどう評価するのか。内実は問わず、「安定した政治」を求めるのか。
世論調査法も電話だから質問に対してしっかり考えて答えることができない。毎日のテレビニュースなどを頭に即答するのだろう。そうするとどうしても自民有利、野党不利になる。
メデイアの論調、記事も野党が不利だ。憲法改正、消費税増税、家計への再分配、年金問題、社会保障制度、税制見直しなど野党でもいい政策を訴えている。政策見直し、政権交代は国民の世論をどう築いていくかだ。メデイアの役目は大きい。
そのメデイアが官邸に睨みを利かされている間は政策のも直し、政権交代など不可能だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿