参院選序盤の選挙情報が自公優位では面白くない。今回の東京選挙区は各候補者も出そろい面白い。いつも組織票で固めトップ当選する自民党候補者を見なおし、有権者の本当の声を伝えよう。
東京は定数6に対して13人が立候補、自民2、立憲民主2、公明1、国民民主1、共産1、社民1、維新1、諸派3、無所属1だ。十分に自民党批判票を受け入れるには事欠かない陣容だ。
まずは、組織票で固め常にトップ当選を狙う自民の候補者を見なおしたらどうか。100万票を超えることは組織で固めるしかない。自民が2人当選を狙って組織割するのは当然だろうが、前回下位当選の武見さんに組織割しようとしたら丸川さんは「私が危なくなる」と反発したそうだ。
丸川さんはダントツのトップ当選でないとプライドが許さないのだろうが、参院とはいえ、丸川さんはどんな活動をしているのかと思ったら、環境相やオリンピック・パラリンピックの担当相をやっていた。知名度もあるし、女性登用に利用されていたのだろう。アナウンサーだったから司会はうまいだろうし、イベントでの人寄せには利用価値が大きい。
ただ組織票頼みだから安易な姿勢もあるのではないか。読売新聞(2019.7.7)の「主な選挙区候補者に聞く(下)」の「他の候補者にない、自身の一番のセールスポイント」を聞かれた欄で丸川さんだけ「回答なし」だ。他の候補者は全員、主張しているので目立つ。
公明党の山口さんは党代表だから組織票を固めて楽な選挙だろう。「自公連立の舵取り役」「消費税10%を主導した」と街頭演説で言っていた。消費税増税で景気が下降した時にどう責任を取るのか。
立憲民主の塩村さんは、都議会で質問中に「早く結婚しろ」とやじられて一躍有名になった。一時大阪に移ったような気がするが、やっぱり東京だ。経験があるから支持も得るだろう。
武見さんはもう古い。丸川さんが票を取りすぎると最下位だろうが、落選はないだろう。
立憲民主の山岸さん新聞記者経験者らしく「ウソのない政府」「真実に基づく政策」を訴えている。安倍政権に対する反対はこの点にあることを良く知っている。
共産の吉良さんも組織票で強い。どの選挙か忘れたが、自民党候補者を落とすために共産党に死票覚悟で投票したら自民党候補が落選し生きた票になったことがある。共産党がどの程度票を伸ばすかは政権に対する批判の判断にもなる。
何より変わっているのは国民民主の水野さんだろう。JAXAの職員で「コツコツ働きながら子育てする」市民感覚の持ち主だ。地盤看板カネなしでどこまで支持されるか見ものだ。
維新の音喜多さんも、小池知事の初登庁時一番先に出迎え、小池都政の一番の理解者と思っていたら小池都政に反旗を翻した。都政を改革するまでは期待できなかったのだろう。小池都政への採点では50点を付けていた。当選の可能性はどうか。
驚いたのは野末陳平さんが老体に鞭打ち「この国のために正論を訴える」と立候補した。野末さんだから出来るだろうが、無所属ではどうか。
これだけの候補者がそろうのは東京選挙区だからだろう。自民党候補者の大量得票でのトップ当選を許さず、東京から安倍政権への「NO」を突き付けよう。憲法では「表現の自由」が認められている。「投票の自由」もある。組織で動いて何になるのだ。
それと今回の調査は「主な選挙区候補者に聞く(下)」だったが、「最も重視する政策」に安倍総理が問う「憲法改正」「憲法改正を議論する政党か、議論しない政党か」に答えて「憲法改正」を上げた候補者はいなかった。
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