2019年7月26日金曜日

安倍総理が辞めるとき:憲法改正の国会審議、発議が不透明で任期中に見通しがつかなくなったときか

安倍総理が総理の座を降りるときは憲法審議会の審議、国会発議を強行採決するも国民投票のめどが立たず、任期も迫り熱意が冷めたときではないか。憲法改正という最重要課題は国を二分する結果になり、強い政権でないと推進が難しい。

安倍総理は強力で「安定した政権」と自負しているようだが、その要因は、民主政治の根幹を揺るがす政治手法にあり、決して強い政権ではない。

一番の問題は憲法改正に対して「アクセルとブレーキのフ見間違い」をしていることだ。それは選挙のやり方にもある。

今回の参院選は「憲法改正を審議する政党か、審議しない政党かを問う選挙」と訴えていたが、安倍総理の街頭演説、自民党候補の政策主張に「憲法改正推進」のアピールがあったか。各党党首が簡単に憲法改正反対を言うが、あまりにも温度差がありすぎないか。

憲法草案、改憲4項目では安倍総理が民主党政権批判の中で「コンクリートから人へ」を批判し、自民党は公共投資で国土強靭化で災害などに強い国づくりをするといった程度ではなかったか。安倍総理の第一声がいつも福島ということは何か意味があるのだろう。

有権者の要望は年金、雇用、経済が最上位で、憲法改正は最下位に位置する。そこで憲法改正を最上段で主張することを不利と見たのではないか。

ところが選挙が終わって勝利(?)すると豹変し「憲法改正への審議推進が認められた」とアクセルとブレーキの踏み間違いをする。

安倍総理の真意も測りかねる。本当に憲法改正をしたいなら、自分の任期を考えると今回W選にもっていって国民に信を問うべきではなかったのか。それが出来なかったということはすでに憲法改正の熱意は失い、少しでも国会審議を進めることに重点を置いたのではないか。

これから国会で審議を進めるとしても憲法草案はどうなるのか。安倍総理は「自民党案に拘らない」と言っている。まだそんな段階だ。

国会発議の2/3議席も自公では4議席不足、維新は当初から賛成だったようだが、安倍総理は国民民主に触手を伸ばしてきた。国民民主の玉木さんも憲法改正で党首会談を申し出た。今の状況では反対だろうが条件によっては推進派に回るのだろう。

発議までは何とか強行採決で突破できたとしても、国民投票での多数決審判は大丈夫なのか。50%近辺での賛成ではイギリスのEU離脱での国を挙げての大混乱の二の舞にならないか。

安倍総理の憲法改正の熱意の消失は意外に早くやってくるかもしれない。国内、外交どの政策をとってみても問題山積だ。体調を崩し政権放り出しもないとは言えない。

自民党はポスト安倍の顔を早く出すべきではないか。





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