2019年7月22日月曜日

2019年参院選が終わって(1):勝ったのはどこだ!自公でもないし、立憲民主とも言えない

NHK選挙報道特集
2019.7.21 午後8時
今回の参院選は一体どの政党が勝ったのか。 当選者に花をかざす自民党安倍総理、公明党山口代表、立憲民主党・枝野代表の笑顔とは裏腹に、自公でもないし議席を伸ばした立憲とも思えない。



自民党、公明党
野    党

与野党議席数
141議席
104議席
過半数 123議席
改憲勢力
160
   84
2/3に4議席たらず

自民は-10議席、公明が+3議席で自公で-7議席、過半数を確保できたとしても改憲勢力である2/3議席には4議席足らない160議席で勝者とは言えず、一方野党は立憲民主は+8議席だが国民民主は-2議席で2016年の時の旧民進党の32議席を23議席に減らし、こちらも勝者とは言いずらい。

投票率も48%台で2番目に低いという。争点も与野党でちぐはぐさが目立ち、野党の不甲斐なさから当初から自民有利の観測が流れた。

今回の選挙戦を見ても、自民党は安倍総理、菅官房長官など有力閣僚、議員が総出での選挙を戦ったが、一方立憲民主、国民民主は目立つのは枝野さん、玉木さんは当然としても旧民主党の政権を担った議員は何をしていたのか。

鳩山さんは立憲民主、国民民主の足を引っ張る活動をしているし、野田さんは民主党潰した張本人と思われている。菅さん、前原さん、岡田さんも地元で応援応援していたのだろうがメデイアでは目立たなかった。小沢さんは率いる自由党を国民民主に合流させ、選挙顧問に当たっていたが小沢アレルギーは特に立憲民主に強そうだ。

とてもではないが、立憲民主、国民民主が総力戦をやったとは言えない。

安倍総理に機会あるごとに「あの民主党」「悪夢のような民主党政権」と嘲笑され続けたが反論すらできなかった。

だから有権者は「後戻りできない」、「他よりもマシ」と頭にこびりついているのだ。これを払しょくできなければ野党はだめだ。

そして枝野さんのように政策の一致なしに国民民主党の共闘、統一はできないと主張していたが、立憲民主の政党支持率が上がらないとみると共闘路線に急きょ舵切した。

今回の選挙の結果から野党をまとめるリーダーシップを取るというが、大丈夫か。国民民主が改憲に向け好意的姿勢であることを考え、安倍総理は改憲に向け国民民主の同調者を抱え込むという。

そうなると国民民主の新勢力21議席も危うくなる。憲法改正にしっかりした考えを持たなければ社民党の運命をたどる。

次期衆院選に向け、旧民進党勢力がどうまとまっていくか。主導権争いからリーダーシップの取り合いをやってはいけない。曰く付き、レッテルを張られた人材でなく、新しい人材を発掘すべきではないか。

今回の選挙戦の結果について、開票直後に誰が最初に当確を出すか注目していた。

NHKの報道特集番組にチャンネルを合わせてみていたら、丸川、山口当確と出た。東京選挙区での出口調査結果からだ。最終的に丸川さんは116万票も取ったという。東京はミーハー票が多いと言われているが組織票も固めて獲得した票だ。

野党は知名度、タレント候補を擁立したが本当に政治ができるのかと疑問に思う候補者も多かったのではないか。サプライズを求めて各分野から優秀な候補者を探し出しているのだろうがなかなか人材が掘り起こせない。

一層のこと、議員数の削減をやったらどうか。維新の会が「身を切る改革」を打立てていたがそう通りだ。大阪でできることが何故、永田町でできないのか。松井さんの訴えに同感だ。

与野党が拮抗する選挙区では無党派層の存在が大きかった。NHKは新潟、広島選挙区を分析していた。

驚いたことに二階幹事長は「安倍4選」を言い出した。順調な戦いで、期待に慎重に答え「安心安定した政治」を有権者は求めていると評価していたが本当に民意がわかっているのか。

野党がどう体制を作り直してくるか。衆院選でどんな人材を発掘してくるか。期待したい。










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