参院選で各政党代表が応援演説するスケジュールを公表しているのに、自民党の安倍総理だけは事前にスケジュールが公表されず物議をかもしているようだ。理由に「緊急事態への対応」を上げているが、本当は「ヤジコール」を避けているらしい。
安倍総理の応援演説のスケジュールが分かると、反対派が演説会場に集まって「かえれコール」「やめろコール」が絶えないらしい。有権者の「知る権利」を妨害しているとも思えるが安倍総理サイドにも都合がある。いやな目には合いたくないのだ。
「緊急事態対応」で思い出すのは民主党政権時の野田総理が一旦応援演説で官邸を出たが、緊急事態発生で途中で引き返したことがある。この時はわかっているのになぜ出かけたのだと批判が出ていた(緊急事態が何だったのかは思い出せない)。
それでも候補者のHPやSNSで応援演説の会場、時刻が公表されているようだ。候補者にとっては大勢の聴衆を集めたいから公開して当たり前だ。
私も今まで3回、安倍総理の応援演説会場で取材したことがある。
一度目は衆院選で東京一区から新人の女性の経営コンサルタントが立候補したときの応援演説が秋葉原駅前広場で開催され、選挙戦最終日で安倍総理と、麻生さんが参加した。驚いたことにいかにも自民党支持団体と思われる幟、横断幕、手旗が用意され会場を盛り上げていた。
ここは麻生さんが漫画オタクで人気を博していたところで自民党にとっては縁起のいい場所だったのだ。ヤジなどは所々で聞こえてきたがすぐ消された。
2度目は亀有駅前で平沢さんの応援演説だ。この時は安倍総裁(まだ総理ではない)も異次元の金融政策をぶち始めたときで円安、株高に動き安倍さん国民の信頼を得つつあった時だ。
自民党の新人候補も「市場におカネをジャブジャブ流せば円安になる。こんなことがわからないのか」と有権者に訴えていたほどだ。
3回目は大井町駅前で自民党候補者を応援したときだった。車を降りて聴衆と握手しながら街宣車に乗り込んだ。どんな話をしたかわ忘れてしまった。
しかしいえることは聴衆が多いことだ。演説が終わると集まった人たちと握手した後、車で会場を去っていった。
年配者に交じって若者もいるが、ほとんどは自民党支持者と言うよりも「有名人見たさ」で集まっているのではないか。麻生さんがいつだったか、「応援演説に行くと多くの聴衆が集まるが、どうして選挙に反映しないんだ」と不満を言ったという。
麻生さんが民主党に政権を渡して官邸を去る時、国会前に集まっていた聴衆から「太郎ちゃーん」と声をかけられ、わざわざ車から降りて笑顔で手を振ってこたえていたシーンに巡り合わすことがあった。
総理はやめても有名人として人気があったのだ。
安倍総理も「やめろコール」「帰れコール」に負けずに堂々と国民の前に立つべきだ。国民の前に立てないのなら、それこそ総理を止めるべきではないか。
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