2021年4月5日月曜日

自民党総裁選:メデイアよ 本当にポスト菅はいないのか

ポスト菅は見つからない、二階幹事長は事あるごとに発言するし、メデイアはいつもそう報じる。しかし、本当にポスト菅はいないのか。

二階幹事長は、菅政権を立ち上げた本人で、今の自分の自民党内の地位を守るには菅総理は適任だ。他の候補者が出てくると自分の地位は守れない。それでも時々「菅離れ」の発言をするというが、それは菅総理をけん制しているためだ。

一方、メデイアもどうしてポスト菅不在を報じるのか。世論調査では、石破さんが2位につけている。1位河野、3位小泉の順ではあるが、河野、小泉両氏は「俺が俺が・・」のタイプだ。言っていること、やっていることに疑問が残る。

前回の総裁選で2位にとどまった岸田さんは「立候補」を表明するが、宏池会の再興を背負い任務は重そうだ。存在感を出すために政策も打ち出したようだがメデイアはどう評価しているのか。

岸田さんの存在感を示すには参院選での広島選挙区での候補者選びにある。自民党本部とどう戦うことができるか。

一方3位に甘んじた石破さんも苦しい立場にある。石破派の座長を辞任したというが今は顧問らしい。しかし脱退者も出て今は17人、立候補するためには20人が必要だが、自前では賄えない。

自民党内では確かにポスト菅は見つからないようだ。しかも二階派vs細田(安倍)・麻生派の構図がある。二階さんが「軽々しく解散を言うな」と下村さん(細田派)の発言をけん制する。下村さんは解散総選挙の時期についてよく発言しているのだ。

二階さんは「どれだけ他人の選挙で汗をかいたのか」と執拗に下村さんを攻撃する。都議会議員選挙もあって二階・小池vs菅の構図か。下村さんは都議会議員選挙で自民党の責任者だ。小池さんと菅さんは仲が悪い。小池さんが都議会議員選挙で自民党を味方につけるのは二階さんに近づくしかない。

自民党を菅総理で一本化したいのは二階さんだろう。

ところでメデイアの本音はどうか。

コロナ対策次第では「菅は危ない」という。菅総理がコロナ対策で不評を買っているのは明らかだ。そうだとしたら誰が菅の後か。

今回の総務省の接待疑惑、菅総理の私利私欲、閣僚の不祥事などでどうしてもっと追及しないのか。「ポスト菅」不在はメデイアが作り上げたものではないのか。石破、岸田をもっと表に出して議論を高めていく必要はないのか。

最初から「ポスト菅」不在では話にならない。乱暴な菅をそのまま放置していいのか。

それとも総務省に絶対的権力を持ち、事あるごとに意に沿わぬ記事には口出しする菅政権に怯えているのか。海外メデイアの発言の方がメデイアらしくないか。

もっと石破、岸田を表に出した政策論争をすべきではないのか。


 

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