2021年7月25日日曜日

ついに東京五輪開催か:国を二分したが、菅総理「義務を果たす」と

 

国民の6~7割が中止または延期を希望した東京五輪がついに強行された。菅総理は「大会主催国として世界に対して「義務を果たす」」と言うのだ。東京は緊急事態宣言下での大会強行はなんだったのか。 

海外のメデイアは「人々に熱狂がない。日本国民は経済、五輪開催を優先する政府の感染症に反対、中止を求めるが、その判断はIOCにあり、IOCの囚人になっていると言う。 

その新型コロナの感染者数の国内の増加傾向にあるが、更に海外から11000人も集まると言うのだからただ事ではない。バッハ会長は「我々から日本へのリスクはゼロ」と発言していたが水際での陽性者が続出、こまでの五輪関係のコロナ感染は132人だ。 

専門家の予測では24日には1743人、8月3日には2598人になると言う。オリンピック後に感染者が増加すると見ていたが、期間中に2000人を超えるのだ。しかしスーパーコンピューター「富岳」でのシミュレーションでは10000人入場、間隔をあけ、マスクすれば感染者数はゼロという。しかしこのシミュレーションは入力条件に不都合があって信用されていない。 

科学も政府の考えを裏づけするのに利用されているのか。陽性率は10、重症病床率は52%、ステージ4、東京はすでに2000人に近いているのだ。 

こんな状況下でも菅総理は「8月24日からのパラリンピックは「有観客」で」と言いだした。先にもそういう時は五者会談で検討と言っていた。「無観客」では熱狂がないことが頭にあるのではないか。バッハ会長も「有観客」発言をしていた。 

朝日新聞は社説で「中止論」を打っていたが、菅総理は「安心安全な大会」を講じる」の決まり発言をするばかりで開催の意義は分からなかった。東京新聞も「今だからこそ反対を」という。 

菅総理はWS紙のインタビューで「五輪中止は一番簡単、挑戦が役割」といったそうだ。感染者数も海外に比べれば一桁少ないし、ワクチン接種も進む。だから挑戦も考えられるというのだが、挑戦の意味を勘違いしていないか。

中止するとなるとIOC初め関係者への説明が必要だし、不利な立場にある人たちの批判が大きいだろう。リスクを抱えても決行することのほうが判断がらくだ。国民を感染症でリスクを負わせることなど菅総理にして見れは簡単なことなのだ。 

今は、2/3の国民が楽しみとは思っていないといっても、観戦が始まると国民の考えも変わってくると菅総理は見ているのだ。日本人はその程度の国民と見ているのだ。だからオリンピックに成功(?)し、総裁選、解散総選挙に一気に進もうとしているのだ。 

NTは、「主催者はパンデミックスとスキャンダルから「平和と世界の協調」というテーマに向けてそらそうとしている」と論調している。さすが海外メデイア、よく見ている。場外では「五輪やめろ」とのシュプレヒコールが聞こえると報じているそうだ。 

WHOのテドロス事務局長とも会談したそうだが、今の東京の状況下でのオリンピック強行をどう判断しているのか。WHOIOC にどんなアドバイスをしたのか、知りたいところだが新聞には出ていない。 

ところで、組織委員会にはもっとしっかりすべきではないのか。昔の発言で辞任や辞退した関係者が出てきたし、女性蔑視発言で引責辞任した森前会長を名誉最高顧問にしようとしているらしい。

今までの功績や期間中の海外要人の接待役を期待してのことらしいが、何故橋本会長ではダメなのか。橋本会長は就任以来、謝罪会見しかお目にかからない。 

更に、組織委員会内でも中止や規模縮小などの意見が一部理事から上がったそうだが、無視され正式には会議にかかっていないようだ。どうしてこういう情報が今まで出ていないのか。秘密主義の組織委員会のようだ。 

出足から躓く運命にあった東京五輪なのか。 

今まで何回もオリンピック代表になり予選落ちベテラン選手が目立ってきたか。しかし、この影でこれから力をつけ伸びてくる選手もいる。そういう選手に注目した報道をすべきではないか。優勝した選手より2位になった有名選手にスポットを当てる報道は優勝選手に失礼ではないかと思う場面が目立った。

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