2021年7月15日木曜日

自民党の崩壊が始まるか:総裁選、衆院選に安倍、岸田、麻生、二階がどう動くか

 

確固たる議席を確保してきた自民党が崩壊する兆しが見えてきた。先の地方選ではほぼ全敗を帰した菅、二階体制で自民党本部と地方の候補者選びに亀裂が入った。「政治とカネ」の問題では説明をスルーする卑怯な手に出た 

さらに、菅総理成立にレールを引いた二階さんは幹事長として権限を行使し、離党者を復党させ自らの派閥に入れ、権力を振り回し派閥の勢力を大きくしていくことに他派閥が抵抗、亀裂が見え隠れする。 

そして、今日、山口選挙区で山口3区に林・参院議員(60歳 岸田派)が鞍替え出馬するという。ここは河村元官房長官(78歳 二階派)の選挙区で次の選挙で集大成すると表明している選挙区だ。

新聞報道によると、先の決起集会で二階幹事長は派閥のメンバー20人を引き連れ山口入りし、「売られた喧嘩は受けて立つ」とまで言い放った。何やら反社会的組織と同じではないか。 

この戦いは二階vs岸田、78歳では年齢制限、現職優先などいろんな問題を含んでいる。林さんが公認されるか、無所属か。今までの河村さん、林さんの代理選挙では林さんが優勢らしい。勝つ見込みがあるから鞍替え出馬するのだと専門家はみている。 

他にも問題の選挙区がある。群馬選挙区では現職の尾身さん(細田派)に比例区の中曽根さん(二階派)が挑戦するという。党則では現職優先ではなかったのか。ここでは細田派安倍vs二階だ。 

新潟県選挙区でも細田派候補に安倍前総理が支援に回っている。安倍さんの動きで3度目を目指しているのかと言う見方もあるがそれはないだろう。モリカケ問題、桜を見る会の後援会の問題、2度にわたる政権放棄は政治家としては失格だが、主導権を握ろうとしているかもしれない。 

今まで自民党政権が見放されたことが2回ある。

1回目は1993年の共産を除いた非自民で8党連立の細川政権だ。自民党では理想が叶えないと離党し新党結成した小沢さんが動いた。時を同じくして、熊本県知事を辞し日本新党結成し中央政界へ進出した細川さんに斬新さで多くの期待がかかった。細川連立政権だ。しかし小沢さんに振り回され、夜中の環境福祉税発表は細川政権の崩壊につながった。官房長官だった武村さんが批判した。

2回目は2009年の麻生・自民党政権から民主党政権への政権交代だ。「政権交代しませんか」のキャッチフレーズは国民に受けた。しかしここでも小沢さんと言う存在がネックになった。メデイアは権力の二重構造を警戒した。

3年近くの民主党政権も3.11東北地方太平洋沖地震、津波災害もありその対応に国民の不満が高まった。最後の野田政権では「前に進むか、後退するか」の選択選挙と銘打って戦われたが、自民党が政権を取り戻した。

しかし、「前へ進む」どころか「後退する」自民党政権が続くのだ。確かに円高、株安は日本経済を悩ませたが、安倍政権になり海外投資家の動きとも相まって円安、株高に動き一見アベノミクスの正当性を訴えたかに見えた。 

しかし、それも2年間の出来事。その後の安倍政権は私利私欲に走る民主政治も根幹も揺るがす悪政に走った。 

安倍政権の8年と言う一見安泰な政権に胡坐をかいていたが、今自民党内は大きな問題を抱え崩壊の兆しさえ見れるのだ。 

二階さんに対して安倍さん、麻生さん、岸田サンなど他派閥の長がどう動くか。迫る自民党総裁選、衆院議員選に注目だ。新型コロナ対策、東京オリンピックの成否も関連し目が離せない自民党なのだ。

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