2021年7月21日水曜日

迫る衆院選、菅・自民党50議席減?:どの政党が受け皿か、野党第一党の立憲なのだが

衆院選の前に自民党総裁選がある。その前に新型コロナ感染の抑制策、東京オリンピックの大会競技の経緯、選手団のプレイブック遵守、国内感染者数の経緯など菅総理にのしかかるプレッシャーは大きい。

そんな政治環境下での菅・自民党の衆院選挙がどうしても政治課題になる。菅総理の不人気で選挙が戦えないとみている専門家が多い。大方は50議席減が予想されている。

それは仕方ないことだ。こういう状況下でなくても安倍前政権お時に大義名分のない選挙を繰り返し、野党を弱体化し圧勝した結果、地方に根付かない議員が多数国会に送りこまれた。この厳しい状況下でそういった議員落選がの予想されている。

極端に言えば、自民党の50~60議席減で普通の国会なのかもしれない。

新聞報道によると、289小選挙区のうち276人を立てるという。しかし、今までの地方選では選挙区と自民党中央で候補者の選定にちぐはぐさが目立ち、中央が立てた候補者を地方議員が応援できない状況が出ている。

おまけに自民党内に派閥抗争も激化しそうだ。菅総理は自分の派閥を持っていなかったために各派閥の応援でのし上がった。そのきっかけを作ったのが二階さんで、その功績から幹事長の力を付けた。一応主導権を握っているが他の派閥の妬みも強く、安倍、細田派、麻生派などが二階派と抗争中だ。

おまけに二階さんは離党者を復党させたり、「政治とカネ」の問題を抱えた議員がい多い。当選回数を重ねても大臣に慣れなかった議員が二階派に入り大臣の席に着いた事例もある。

そして面倒なのが、公認を巡って細田派、岸田派、安倍vs二階派の構想が目立ってきた。注目は山口3区で現職の河村・元官房長官(二階派)に参議院から鞍替えを狙っている林参議員(岸田派)の戦いだ。二階さんは「現職優先」を忘れたのかと問うが林さんは無所属でも戦うという。背後の安倍さんの存在もあるらしい。河村さんは78歳、林さんは60歳、年齢制限もあったはずではないか。

このほかに群馬でも尾身さんvs中曽根さんも細田派vs二階派の構図だ。新潟の選挙区も同じらしい。

今回は自民党議員の中には有力者が引退宣言している。その中には菅総理に近い議員もいるという。

二階さんも大物ぶってか、中国に共産党100周年に当たって祝電を自民党から送ったり、韓国の文大統領を招く動きを見せたり、弱い菅政権をいいことに権力の二重構造をあからさまにしている、民主党政権での小沢さんを髣髴する。

ところで、自民党の50議席減をどの政党が受け皿になるのか。まともに考えれば野党第一党の立憲民主だ。立憲民主は共産との共闘、国民民主との関係でギクシャクしている。先の都議選では共産との共闘が功を奏した格好になったが、衆院選でその延長とは簡単にはいかないようだ。

でも、自民党に一泡吹かせるのは野党第一党の立憲が受け皿になるしかない。おおきな政策の違いはあるとしてもそれしかない。

公明党が減議席確保だろう。自民党と組めばとばっちりを受けかねない。共産も伸びるだろう。10議席増と言うことか。維新の会は兵庫県知事選で大きな力になったか。新型コロナ対策で対日テレビに顔を出す吉村大阪府知事の存在は大きいか。地方政党からの脱却のチャンスだ。

どうであれ、自民党が50~60議席減らすことは国会の正常化に役立つのではないか。



 

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