2021年7月7日水曜日

これでも「菅おろし」なし?:今は誰もやりたくない総裁、総理か

 都議選で過半数を獲得できなかったことで菅総理は「謙虚に受け止める」と殊勝なことを言うが、新型コロナ対策、東京オリンピック対応などで都民、国民の不満が高まる。これじゃ、選挙に勝てっこない、選挙応援に出れば批判の声が上がることぐらい誰でもわかっていた。

菅総理になってからの選挙戦では不戦敗を含め全敗、「選挙の顔」ではないと言われる。その原因は多発する「政治とカネ」で自民党は誰も責任を取っていない。河井さんは二階派ではなかったか。菅さんもスルーした。

総理が批判を浴びて選挙戦で街頭に出れなかったのは、以前に宇野さんがいた。竹下さんの指名で総理になったが、愛人問題が出て批判され、自民党本部を一歩出たところで演説し、のちに辞任した。

新聞では「風に乗って当選した」若手議員から「菅総理では闘えない」と言う声が大きいようだ。若手の不満、不安が高まっているが、菅総理や二階幹事長の前では余り言えないようだ。

今、自民党内は菅ー二階体制への抵抗があるのではないか。党内では二階vs3A(安倍、麻生、あまり)が有名だ。それを見てか、二階さんは審議会をつくれば自分が会長で、安倍さんを最高顧問に据える。

また次期衆院選での公認問題が大きくのしかかっている。山口3区の河村(二階派)vs林(岸田派)、群馬では尾身(細田派)vs中曽根(二階派)、自らの選挙区では二階vs世耕、すべてに二階さんがかかわっている。

今なぜ、二階さんは小池都知事を寄せ付けているのか。自民党の幹部は小池さんを警戒している。二階さんは小池さんを自民党に復党させることで党内バランスとろうとしているのだろうが、小池さんにそんなパワーがあるのか。

確かに菅政権は「政治不信」、新型コロナ対策でのリーダーシップのなさ、オリンピックでは「有観客」に拘り混乱させている。事実上の敗北は確かだ。

「選挙の顔」ではないというが、「菅おろし」の動きがない。この難局では誰も後をやりたくないはずだ。誰がなっても「国民の安全、生命」の関する事態に遭遇した時は、どうしても政権には不利だ。

あの長期政権を築いた安倍政権だって最後は新型コロナ対策で国民の批判を浴び政権を放り出した。民主党政権時の菅総理も東電、福島第一原発対策で国民の批判の的になった。

自民党は、「ここは菅政権で」と思っているのではないか。総裁選をやって誰か名乗りを上げるか。私の予想では菅さんと誰か変わった若手が名乗りを上げ総裁選になる可能性があるのではないか。

将来、総裁、総理を目指すにもまず、自民党総裁選で戦った経験がないとダメだ。

しかし、その前に菅総理の足元が怪しくなって来た。横浜市長選でやっと現役の林さんが出馬表明しIRの推進を訴えるようだが、小此木さんはじめ反対派が名乗りを上げているし、長野県知事をやって世間を騒がせた田中さんも名乗りを上げた。菅総理が推進するIR反対だ。林さんは負ければ菅総理の足元はおぼつかなくなる。






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