2022年1月7日金曜日

良いインフレは2%?:上がりすぎる米、ユーロ圏、一向に上がらない日本

 

先進国中央銀行が目指すインフレ目標は2%、ところがここに来て米6.8%、ユーロ圏4.9%、そのうちでもドイツは6%、各国が慌ててインフレ対策に動くときに、日本だけが9年間も2%が達成できず、0.5%に低迷している。 

日銀決定会合の後で黒田総裁は、量的緩和策の意地と「他国と日本は事情が違う」という。日本は2%すら達成できず、良い物価目標と言えるのか。 

各国政権はインフレを嫌う。特にコントロールできなくなったスーパーインフレは政権基盤を揺るがす。 

インフレ対策としては「利上げ」があるが、経済成長、財政にも複雑にかかわり読みが難しい。そのためにチョッと利上げして様子見だ。少しでもおかしな動きが出ると元に戻す。

米国はどうしてインフレが高じたのか。米中貿易摩擦は項関税のかけあいになり輸入品の物価高は国内の生活に大きく影響している。更にコロナ禍での流通支障は供給面で大きく影響する。物価高の要因だ。

更にバイデン政権はコロナ禍が収束するのをにらんで大規模な経済刺激策として200兆円もの財政出動をするらしい。それも見越してのインフレなのか。世界最多の感染者数を出しながら飲み薬、ワクチンの開発と世界をリードする。 

一方の日本はデフレマインドが強いという。業者もまともに価格転嫁ができないのだ。「お客の減少」を一番心配する。

賃上げも経営者の判断次第だ。賃上げで個人消費を伸ばし、好景気循環をつくればいいのだが、経営者は人件費をコストと思っているからなかなか意識が変わらない。しかし業績がいい金融機関が3%賃上げを言い出した。どれだけの企業が付いていくか。 

消費者の買い控えは日本経済を間違った方向に向けさせていないか。 

2%物価目標が良い目標とは思っていない、日本は低成長の成熟社会を目指すべきではないのか。

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