2022年1月31日月曜日

ピーク越え、沖縄でのコロナ感染状況をどう見るか

 

わが国で最初に感染が拡大し、医療機関の十分でない沖縄での感染状況を知ることが出来た。1月30日のフジテレビ「ミスターサンデー」で沖縄の専門家会議の座長の藤田先生が出演され、沖縄の現状を解説された。 

沖縄の状況は2~3週間遅れて全国に見られることから注目する内容だ。3つの指摘をしていた。 

一つは、沖縄はピークを過ぎたという。感染者数は838人、病床利用率は69.1%、重症は29.4%。若者の感染者数がピークを過ぎ、高齢者にうつっている。病床利用率が高いが、ほとんどが軽症者が入院、コロナの治療ではなく基礎疾患の治療をやっているというのだ。 

医療逼迫が言われているが病床利用率とはリンクしていない。人工呼吸器をつけた患者は6人と言う。本来の治療をやらないおかしな状況になっているという。 

二つ目は、致死率がインフルエンザ0.1%以下に比べオミクロンは0.003%、高齢者、肥満に多い。

三つ目は、濃厚接触者は発祥2日前からの追跡は不要と言う。潜伏期間が短いし、感染する期間も短いという。図示されていたが、ウィルス量基準で考えるとオミクロンは発症して2日ぐらいでピークを迎えるが、従来のコロナは発症して3~6日でピークと言う(この点ははっきりした記憶がない)。

内容的には、今まで感染者数の推移などが中心だったが、このような解析は初めてで参考になる。都や政府の専門家会議もしっかりした疫学調査結果を公表すべきではないのか。

私も、専門家のシミュレーションでは2月4日に一日24000人と予測しているが、それ以降減少に転じ春先には一段落することを期待している。

政府、専門家会議も感染者数のもさることながら病床利用率などを重視したコロナ対策をしているが、それで十分なのか。 

病床利用率が上がり、医療機能逼迫を回避するために東京とは50歳未満、軽症者には自宅療養を推奨している。病床利用率が48%を超え、緊急事態宣言発出要請の50%に近づいているが、小池知事や岸田総理にしてみれば自分から発症宣言はしたくない姿勢が見え見えだ。 

政治家、専門家の責任逃れの考えがコロナ対策に間違いを起こしていないか。

 

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