2022年1月5日水曜日

米が世界の警察官を止め、習、プーチンがのし上がってきたか

 

シリア内線のテレビ演説で「米国は世界の警察官でなければいけないのか:」と言う質問に、オバマ元大統領は「米国が世界の警察官ではない考えに同感だ」と言ったことから世界の警察官役を止めたのだ。 

ベトナム戦争、アフガニスタン、イラク内戦と悉く世界紛争に関わってきた米国だが、巨額の戦費、多くの若い兵士が血を流す事態になっても一向に情勢は改善しない。嫌気がさすのも当然だ。 

そして今回のアフガニスタンからの撤退はタリバンが勢力を拡大何のための出兵だったかと疑うほどで、国内では中間選挙を控えバイデン大統領の支持率が急降下だ。                     

一方で、中国、ロシアがのさばってきた。ロシアはウクライナ問題で世界から経済制裁を受け、国内経済は疲弊、GDPはたったの170兆円、米国の1/14だが、中国は資金に物を言わせ共産主義政府のリーダー的存在だ。 

陸のシルクロード、海のシルクロード構想の一帯一路は新興国の経済支援、世界のインフラ整備と主導権を握る行為だ。 

巨額の開発資金は返済不能という「債務のワナ」で港湾施設を99年間借地できることになっているし、貿易のために港湾ではなく、中国の軍港化の姿を表す。交通網の整備はすべて中国の都市とインド洋への都市を結ぶ。 

一国二体制は反故になり香港、台湾の民主勢力は殲滅状態、ウィグル領の人権問題と多くの先進国から批判の的だが、これが「中国の民主主義だ」と言わんばかりだ。バイデン大統領の「民主主義」と習主席の「中国式民主主義」が共存する世界になった。

南シナ海の島を軍港化、東シナ海での軍事行動、尖閣諸島の領海領空侵犯事件はエスカレートするばかりだ。おまけに今、ロシアと組んで日本近海を航行したり軍艦による日本一周のけん制、示威行為を繰り返している。これに対して米国を中心に日米英仏独豪印が共同戦線を張り台湾有事をけん制している。 

ロシアはウクライナ問題で欧米先進国から脅威の目で見られている。「ウクライナ侵攻は何時だ」と言うのだ。 

米vs中露は世界紛争で何ら仲裁行為もできず、国連機関は無能化している。国連を潰し新しい機構で再出発する必要があるのではないか。

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