2020年2月12日水曜日

野村語録を考える:安倍総理!「ウソに不思議なウソあり、真実に不思議な真実なし」では

野村語録に「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」と言うのがあり、さすが勝負師の語録と感心していたが、つい最近、新聞の特集版で松浦静山の「剣談」からの引用と知った。しかし野村語録としてその重さを感じるのだ。

一方、この野村語録を逆にして安倍総理に当てはめると「ウソに不思議なウソあり、真実に不思議な真実なし」と言うことにならないか。過去6年の安倍総理の恣意的政権運用を見るとこう言えるのではないか。

余りにもウソが多すぎるが、否定されればされるほど「真実か」と誤解する。

「桜を見る会」での公的イベントの私物化、それにかかわる安倍後援会、事務所の政治資金規正法違反を疑うかかわり方。晩さん会は後援会員800人が一人一人ホテル側と契約したと言うのだ。

森友、加計学園に絡む安倍総理夫妻の関わりは、国民は皆知っているのに安倍夫妻と関係官僚は否定する。世論調査でも70%の人が信用していない。

安倍総理を守るために不利と思われる資料、記録類は改ざんや破棄で国会での野党の追及が無理になる。公文書管理のずさんさは民主政治の根幹を揺るがす結果になった。

東京高検検事長の定年延長は、背後に安倍政権に有利な検察を構築するためのやってはいけない禁じ手に出た。

外交でも行き詰まりの傾向だが、なぜかトランプ、プーチンとの会談では2人だけの会談を重んじている。裏で何をやっているのかわからないが、交渉進展を狙って恐らく国益を害する話をやっているのではないか。国会で追及すると外交上の問題があり内容は非公開と言う。

安倍総理の「ウソには不思議なウソ」が多い。

野村さんは「長いトンネルを出ると、そこは最下位だった」ともいうが、「安倍総理の一強独善政治の6年間を抜けると、そこは民主政治の崩壊があった」と言えないか。

余り野球を見なかったが、新聞やテレビでの野村さんの発言には興味を持ったものだ。惜しい人が逝った。

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