2020年2月6日木曜日

「桜を見る会」安倍方式の政治資金報告:他の議員もやったら政治資金規正法はどうなる

国会でも納得の行かない安倍総理の説明、自らの後援会の前夜祭で政治資金規正法違反のうたがいが濃い疑惑を必死に逃げようとしている安倍総理は自分の政治生命、政治家一家のプライドを守ろうとしているのか。

同じことをすべての議員がやったらどうなるのか。政治資金規正法の趣旨を ないがしろにすることにならないか。

安倍後援会のやった「桜を見る会」の前夜のホテルでの夕食会が政治資金報告書に記載されていないことで「桜を見る会」のイベントの私物化、政治資金報告書への不記載が国会で野党から厳しい質問を受けている。

一方、国民の70%は安倍総理の説明に納得していない。メデイアでは一部で「もっと重要な課題があるだろう」と野党を批判する意見も出ているが、安倍総理の政治生命にもかかわる政治資金規正法違反容疑は最重要課題である。徹底的に追求すべきだ。

財界でも安倍総理の説明に「あれでも説明したのか」、「国民が納得する説明になっていない」と非難の声が上がっている(経済同好会幹事)。

安倍総理の答弁は「繰り返し」答弁、「前にも何回も答弁している」「募ったのであって募集はしていない」「民主党政権でもやっていた」、「推薦者名簿は廃棄した」「個人情報」など言い訳の理由は多義に渡る。

そして立憲民主の辻元議員の「今まで3回も前夜祭をやっているがすべて5000円方式か」と質問すると安倍総理は「ホテル側との合意で5000円の価格設定」ホテルの担当者が金額を手書きし、宛名は空欄だという。

参加者個人が契約者になっているというが、専門家は「違法ではないが、脱法行為」と指摘した。

全国の政治家が「安倍方式」を後援会の親睦会に適用すると政治資金規正法の趣旨が揺らぐことになるとも指摘する。

辻元議員が「他の議員が同様にしてもいいのか」と問うと「同じやり方ならOK」といったそうだ。安倍総理の周囲が雁首そろえて対応を検討した結果が脱法行為の「安倍方式」に行き着いたのか。

検察の黒川さんの定年延長の人事が問題になっているが安倍政権寄りの検事総長を作ってこれから出てくるだろう政治資金規正法違反疑惑事件を不起訴に持っていこうとしているのか。

ホテル側が説明し、安倍総理側が証拠資料を提出すれば終わる問題ではないのか。

思い出すのは小渕優子元経済産業相の政治資金規正法違反事件だ。

確か後援会の歌舞伎座での観劇ツアーの費用が少ないことが問題になり政治資金規正法違反が明るみに出た。小渕さんは「分からないことばかり」と戸惑い記者会見でも説明ができない。

そんなときに長野原町長をやっていた後援会のドンが「すべて私がやったこと、姫には分からない」と辞職して名乗り出た。東京地検特捜部の動きも早かった。小渕側の政治資金規正法の問題だから群馬県政にも大きな影響が出るのではないかと注目していたが、押収したパソコンはHDにドリルに穴を開けられ破棄されていた。

結局は前長野原町長は刑に服し、小渕優子議員は経済産業相を辞任、国会議員も辞職した。安倍総理は「任命責任は私にある」の常套句で逃げた。小渕さんは直後の総選挙で返り咲き禊を済ませたという。

安倍総理は小渕優子さんの決断をどう評価するか。数々の私物化、民主政治を揺るがす政治手法に批判があがっているが、安倍さんはどう感じているのか。

自分の政治生命、政治家一家のプライドを守ろうとしているのか。迷惑な話だ。


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