2020年2月17日月曜日

何故燃えない日本の政局:ポスト安倍、ポスト枝野の人材不足か


新聞報道によると、アメリカでは民主党予備選が注目されている。候補者乱立で一時はどうなるかと思っていたが面白くなって来た。78歳と言う高齢だが若者に人気のある民主社会主義派のサンダースさんに対し、これも若者に人気のある穏健派のブダジェッジさんがトップ争いで日本のテレビも解説付きで報じている。

一方、日本と言うと相変わらずの安倍総理のわがまま政治で野党議員への「意味のない質問」発言で謝罪、「桜を見る会」での説明責任に納得しないため、メデイアの世論調査で支持が40%を切り、不支持が上回った。

野党第一党で本来なら安倍自民と対峙すべき立場の立憲民主党は合流も先送り、衆院選では候補者を調整し政権交代を目指すというが政党支持率は相変わらず5%と低い。枝野さんの求心力も低下中だ。

何が問題なのか。ポスト安倍、ポスト枝野でこれと言った人材が見当たらないことにあるのではないか。対抗馬が見当たらないから政策も煮詰まらない。政策も煮詰まらないので人も集まらない。

ところがサンダースさんは民主社会主義で左派と見られているが若者などが集まって支持している強みがある。何故人が集まるのか。それは人間性だろう。人間で人が集まり、政策が議論され旗印ができてくる。今の米国民主党の強みではないか。

一方日本の政局はどうか。

安倍総理はいやいやながらも自分の発した不規則発言に謝罪し国会審議を正常化する道を選んだが、本心はどうかわからない。過去に何回も同じことがあったが一向に反省していない。倫理を欠く幼稚な総理に国民はうんざりしているのだが、永田町の自民党は安倍金太郎あめの状態だ。

あれほどの大人が集まっても安倍総理を批判できないとはどういうことか。安倍総理自身による「桜を見る会」など不祥事事件に絡む公文書管理の「不都合な真実」を隠ぺいするために必死になっている。

安倍後援会の政治資金規正法、公職選挙法違反まがいの行為は、地元山口選挙区での主導権争いとみなされている林さんの存在が大きい。安倍総理と言えども軽視できない存在なのだ。

一方、ポスト安倍の顔が見えてこない。世論調査では石破さんがトップで安倍総理は2位だ。4選を支持してのことか。石破さんも地方の自民党員には人気があっても永田町では人気がない。これほど安倍総理に干されると総裁選挙で勝った時どうなるのか。

内閣改造のたびに安倍総理の繰り出す新顔閣僚は質に問題がある。シャドウキャビネットでも発表してくれないとどんな政府ができるのか不安だ。

野党第一党の立憲民主はどうか。

党大会が終わったが、政権獲得を目標にした活動方針をすべて政権交代につなげるというのだ。政党合流、競合選挙区は調整し過半数で候補者を立てる。支持者との交流を重視し国民民主、社民党は大会に招待しなかったという。

格好いいことを言っているが、合流ができなかったことへのしっぺ返しでもしたのか。こんな枝野流の政局運営では合流などできない。

国民vs立憲の結党時の何かがあるのだ。それでも不思議なことにあれほど安倍総理から民主党政権が批判されても誰一人反論することができないのか。民主党政権でもいいことはあったではないか。どうして反論しないのか。それとも反論する勇気もないのか。

立憲民主や国民民主に旧民主党政権での評価を主張できる人材が出てきた時が政党支持率を上げ、政権交代できる体制を築くことができるのではないか。

頑張れ日本の政党のNO2の人材よ!

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