新型コロナウィルスの感染拡大防止ができなかったのは中国の根本的問題である「政治的失敗」と見られるのを恐れた「体制病」にあると読売新聞(2020.2.25)が指摘、強権的独裁体制につきものの症状だろうという。
他人事ではない、日本の安倍政権だって実質自民党の一強独裁政権による「体制病」にかかっていないか。
新聞によると、新型コロナウィルスで武漢市のトップは、初期対応に必要な情報公開を怠ったことについて、地方の政権は「中央から権限が与えられて初めて発表できると」と語った。中央の許可なく情報を流し社会を混乱させた場合のリスクの方が感染拡大よリ重視されるのだ。習国家主席への不服従とみなされる「政治的失敗」を恐れているのだ。
事実、一人の眼科医が「不思議な肺炎」と指摘した情報がすぐに隠蔽され、WHOの事務局長まで動かし中央政権が情報操作したことが、初期の拡大防止のチャンスを逃し、世界的拡散の結果を招いた責任を地方の政権のトップの責任に押し付け、習主席は他人事のように「国の危機」と宣言した。
今、各国は中国の発表する感染者数、死亡者数の動向に一喜一憂する状態が続いているが、中国の発表する数字を信用している者はWHOしかいないのではないか。習主席が一番嫌がった中国への渡航、中国からの入国制限が広がっている。
一方、習政権の「体制病」を考えるとき、日本の安倍政権も同根ではないかと思わないか。
安倍総理自身の数々の不祥事、恣意的政権運営によるごり押しに大臣、自民党、官僚連中がこぞって安倍総理擁護の論陣を張り、担当大臣も国会答弁に窮する事態になっているし、「桜を見る会」では民間企業であるホテル側も官邸から圧力を加えられ、真実を覆い隠す事態になっている。
中国のように共産党一党支配体制ではないが、自民党は安倍金太郎飴状態、野党の存在は希薄で国会審議で不正追及するも「肩透かし」答弁で、ウヤムヤのうちに時間だけ過ぎる国会だ。
安倍総理はYESMAN を集めた○○審議会、○○諮問委員会、○○対策会議を重視し国会審議を軽視する。反対意見にも耳を貸さず自民党より官邸主導の政策運営だ。
日本における新型コロナウィルス対策もダイヤモンドプリンセス内での初動ミスで拡大が止まらない。14日間の健康監視期間が過ぎ検査が「陰性」だった乗客を下船させる手段に出たが、「選択肢はこれしかなかった」政治的判断での決定で疫学的検討は後回しだったのではないか。
日本も中国同様に「体制病」にかかっているが、一応民主政治の体制を保っているために始末が悪い。
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