2020年2月24日月曜日

米大統領選・民主党指名争い:やっぱりサンダース氏で「トランプの終わりの始まり」か

米大統領選に向けた民主党の指名争い第3戦で急進左派といわれるサンダース氏が勝利、若者の支持を得て「トランプの終わりの始まり」を訴えている。勢いが増してきた。サンダース氏51%、「古い政治」と批判されているが穏健派のバイデン氏17%、若者の支持を得て「新しい政治」を目指す中道のブデイジェッジ氏10%だ。

このままトップを走れるのか。あともう一人中道のブルームバーグ氏が名乗りを上げている。大資産家でトランプ大統領にとっては戦いにくい相手だ。前NY州知事でもあり経験者だ。期待している

サンダース氏の主要な政策は若者に支持のある教育費、学資ローンの免除、低賃金の大幅値上げ、国民皆保険、大企業、富裕層への課税強化で急進左派、民主党社会主義と名乗っている。

急進左派の躍進で米経済界も「脱株主第一主義、従業員、地域に貢献する経営」に方向転換するという。経済界でも危機感の表れだ。

米国内経済は好調といわれ、トランプ大統領の人気を維持しているようだが、一方で成長鈍化、格差拡大が指摘されている。

ノーベル経済学賞受賞のステイグリッツ教授もその著書「progressive capitalism」で米国の成長鈍化、格差拡大にたいして劇的な改革を民主党に求めている。税財政改革による再分配以前に市場での分配が労働者の不利にならないようにすべきだという(朝日新聞「 ステイグリッツPROGRESSIVE CAPITALISM」の書評より)。

サンダース氏はこういう意見も受け入れ高齢政治家で「古い政治」の批判をはねよけているのだろう。

心配なこともある。ロシアがサンダース氏支援に情報操作し介入しているというのだ。何やらロシアは米国を分断しようとしているらしい。トランプ大統領が「アメリカ第一」「保護主義」を掲げて国際政治で混乱を招き同盟国の絆をないがしろにしようとしていることと関係しているのか。トランプ大統領のロシアンゲート事件が問題になったが本当だったのか。

「トランプの終わりの始まり」は米国民以外でも同調する。






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