2020年2月27日木曜日

無法者の安倍総理(6):新型コロナウィルスで右往左往する安倍総理は「担ぐに軽すぎた」か


中国発の新型コロナウィルス感染拡大で右往左往する安倍総理を見ていると、昔、小沢さんが権勢を振るっていた時、多くの総理を生み出したが、その時の言に「担ぐには軽いほうがいい」と言ったことがある。自分の信念を持ちやっていく人間より何もない人間を担いだ方が自分の言いなりになることを言ったそうだ。

安倍総理の内政、外交、そして今の新型コロナウィルス拡散防止への対応を見ると「担ぐには軽すぎる」感じがしないか。側近連中も私利私欲に走り、権勢を振るうことしか興味がない。日本の優秀な官僚も理性を奪われ、今、検察まで手中に収め思うままの悪巧みをやろうとしていないか。

どうしてこういう政治家が担がれることになったのか。

自民党が政権奪取する前の自民党総裁選を見ればわかる。候補に石破さん、石原さん、町村さん、林さん、本命に谷垣さん、途中で政権を放り出した安倍さんがいた。当時の総裁は谷垣さんだったので誰でも谷垣さんを本命と見ていたが、当時の幹事長だった石原さんが出馬に執着したために谷垣さんは辞退した。自民党の連中は父親が東京都知事だったために石原さんを押したが討論会でボロを出し一気に支持を減らした。

町村さんは派閥の長で安倍さんも同じ派閥だったが、安倍さんがごり押ししたことになるか。

林さんは確か、山口県で選挙区を同じくする。安倍さんは衆議院、林さんは参議員だ。参議院議員で総理は無理だ。

石破さんは、地方党員に人気があった。出馬するのは当然だが永田町の自民党では人気がなかった。予備選でトップになったが本選で安倍さんに負けた。体調不良で政権を放り出した第1次政権で満足しなかった取り巻き連中が担ぎ出したのだ。

仲間が政権につけば私利私欲に走ることができる。国民には想像できないが大きな私欲だ。
そして今まで政策にかかわりをもてなかった人たちが安倍さんに関わってくることになった。自分の政策が採用されるのであるからメリットは大きい。一方で、今まで関わっていた人たちがはじかれることになる。

経済政策を取ってみよう。円高、株安で長いデフレから脱却できず日本経済は長い不毛の時代を経験することになった。そこで何か新しい政策を打ち出したかった安倍さんは知人からリフレ派経済の紹介を受け、「市場にカネを流せば当然、円高から円安に変わる」「物価も上がる」と聞き、アベノミクスの第1の矢である「異次元の金融緩和」策に走った。日銀の総裁を更迭して「2年で2倍」のスローガンを打ち出した。

主流派経済学者は、「事実の検証にも立たない」リフレ派経済学を批判し、成果はないとまで言い切っていた。

哲学、倫理観もない安倍総理の政権運営は恣意的で、憲政史上まれなる総理夫妻による大疑獄事件、その尻拭いで公文書の隠蔽、改ざんは民主政治の根幹を揺るがす結果になっている。公文書管理を担当する北村大臣が答弁に四苦八苦しているのは、まともな公文書管理をやっていないからではないのか。

得意とする外交はどうか。国会開会中でも海外出張を繰り返す。お土産外交は相手国でも歓迎だ。国連改革を目指しアフリカ諸国を頻繁に訪問する。そして対トランプ外交は異常だ。ドイツ、フランスが距離置く外交に勤めているが、安倍総理はトランプ大統領に頼る外交で、日米同盟強化は内閣支持率にも影響する。自分の任意中にけじめをつけると言っていたが北朝鮮との拉致問題もトランプ大統領頼みで、逆に高価な兵器をかわされる羽目になった。

対中では尖閣諸島周辺での領海侵犯、日本の周辺海域での海底資源調査、東シナ海問題など抱えているが首脳会談をやっても好転しない。最後は習主席を国賓待遇で招待することに賭けているが、そんな気持ちなど通用する国ではない。

対ロ外交では北方4島の返還問題も2島に絞ったと思ったら、ロシアは憲法改正で領土分割を阻止する構えのようだ。変換するつもりはまったくない。一方で北方領土、極東開発で経済支援をむしりとられている。

首脳会談をやるたびに通訳を入れただけの2人だけの会談を好んでやるが、何を話し合っているのか。国益を害する方法で外交の成果(?)をあげているのではないかと疑問がもたれている。国会で追及されると「相手のあること」と答弁拒否だ。

そして今回の新型コロナウィルスの問題だ。クルーズ船での感染者隔離の実態には賛否両論あるが、初動ミスを否めない。今まで感染経路を特定できる「点」での拡散だったが、最近は感染経路も不明で「面」での拡散が危惧される結果になった。

来週から春休みまで小中高の休校を安倍総理は要請した。一方で感染者が出た大企業ではテレワークなど在宅勤務にし街から1万人が消えたという。

後手後手の安倍政権の対応に、あの中国が「対応が甘い」と批判し、日本からの入国を制限すると言い出した。ダイヤモンドプリンセス705人を含む日本での感染者数は918人、死者も8人になった。一度、「陰性」になった人は再び「陽性」なる事例も出てきた。「再燃化」かもしれないといわれだした。

中小企業などでは経営難にかかる事態も出てきて政府は5000億円もの支援を用意した。倒産も2例発生しているらしい。いかに多くの企業が中国頼りの産業構造になっているのかが分かる。

検査体制の整備、保険適用などで国民の不安を払拭しようとしているが、「検査を受けたい」多くの国民の不安と不満が高まっている。厚労省の感染対策に問題があったという見方が強い。

何時まで安倍内閣が持つか。民主党政権時の菅政権を「あの悪夢のような民主党政権」と笑ってばかり入られない。安倍政権が「あの悪夢のような自民党政権」といわれるのだ。「悪夢のような」ではなく「悪夢の」になりかねない。



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