2020年2月7日金曜日

トランプ再選は「公益」か:本当にそうか、アメリカの民主主義も落ちたものだ

トランプ大統領の「ウクライナ疑惑」での弾劾裁判で弁護人が「トランプ再選は公益」と言い出した。本当にアメリカ人がそう思っているとしたら米国の民主政治はどうなったのか。再選されれば後4年間、我々は惑わされるのか。

民主党によるウクライナ疑惑の米国会での弾劾裁判が上院での共和党の圧倒的多数で否決され、トランプ大統領無罪の宣言を受けた。証人喚問も拒否され「トランプ再選は公益」とまで弁護人は言い出した。

本当にトランプ再選は公益になるのか。トランプ大統領の3年間の政策と実績がアメリカは民主主義の国と言えるのか。日本の新聞はトランプ大統領の一般教書を掲げ社説ではトランプの「自国第一」を批判している。

私も一般教書を読み始めたが、「3年前はできなかった」「オバマ政策の否定」でトランプ大統領のやった政策を自己評価しているが米国を二分する状況になってきた。

一般教書演説でテレビの画面で印象に残ったのはペロシ下院議長が一般教書ペーパーを破り捨てるシーンだ。

米国の良識のある人は拍手だろうが、なぜか、大統領選むけの一般教書だ。政策をピックアップしてどう自己評価しているか見てみよう。

政     策
成     果
備    考
(1)雇用増加、収入上がる
700万人雇用創出
350万人の職を得た
賃金労働者純資産47%増
失業率最低
(2)貧困、犯罪減少
1000万人生活保護から離脱
武器の保有、傾向を保障
(3)他国に漬け込まれ、利用され、侮辱さえ受けた
米中貿易摩擦 高関税
中国など
(4)米軍を完全に再建
同盟国に公平な負担
NATO4000億ドル
(5)経済過去最大の好調
互恵的貿易協定
株70%高騰、国の資産12兆ドル増

(6)国境が安全になる
違法入国75%減

(7)石油天然ガスの生産国
規制緩和で世界一に

(8)製造業
復活途上
12000の新しい工場誕生
米国回帰

(9)貿易協定
NAFTA再交渉
USMCA実施法案、
高賃金雇用
(10)宇宙軍の創設


(11)医療制度改革
60%安くなる
社会主義が医療を破壊するのを許さない
不法滞在の外国人の医療保険の見直し
ジェネリック医薬品
新型コロナウィルス対策

(12)インフラ整備
高速道路法案で新しいインフラへの投資

(13)フロンテイア
火星へ

(14)国の安全を守る
「イスラム国」スレイマニ殺害
中東和平


(16)ウクライナ疑惑
党派対立
政治に劣化
不利な証人喚問拒否

トランプ大統領の3年間何だったのか。

新聞報道によると元民進党代表の岡田さんが「前政権をこき下ろし自分の成果として都合のいい数字のつまみ食い」と評価したそうだが同感だ。

何やら安倍総理のやり方にも似ていないか。

トランプ大統領の「保護主義」「アメリカ第一」はオバマ政権で細々と築いてきた同盟国との絆をつぶしその隙間に中国やロシアが主権拡大に楔を打ってきた。国内でオバマの社会主義政策と戦っているように見えるが、今の外交では社会主義におされ気味ではないか。

その中国とは「陸海空でアメリカの利権を侵害してきた」と警戒している。対米貿易赤字解消のための高関税の掛け合いは中国の制度にクレームをつけている訳だから中国の制度改革がない限り解決するものではない。

アメリカの「保護主義」に対して中国は自由貿易を訴えている。なにやら一昔前と真逆の関係ではないか。アメリカ発のグローバリゼーションにトランプ大統領自身が見直しを訴えている。

アメリカ流政治経済の転換点になるのか。


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