2021年3月22日月曜日

菅総理の実像:他人の事だと何でもできるが、自分の事になるとダメ

 菅総理の実像は、他人のことだと何でもできるが、事が自分の事になると何もできないということか。相変わらずメデイアは官房長官時代の菅さんを評価する。辣腕官房長官として安倍長期政権を支えたというのだ。しかし、内実は民主政治の根幹を揺るがすような事態になっても安倍擁護だった。

一方で、総理になってからの菅さんの評価は芳しくない。その原因は総理として権力を振るうことに制約があるのだ。

官房長官時代は表に出ることがなかったために、敵味方の区別なく情報が入ってくる。政権に不利な要因は早めに芽を摘むことができる。政権を攻撃するような議員が出てくると内調を使って当事者の不祥事を洗い出し「口封じ」する。領収書のいらない官邸機密費は与野党問わず、潤滑材になる。

しかし、人間と言うものは、他人のためなら何でもできそうだが、事が自分の事になるとやりにくい。

今、国会で問題になっている、総務省と東北新社との接待疑惑、総務省人事は菅総理が総務大臣の時に築き上げた権力構造だ。

その目を付けた高級官僚も国会で追及を受け、省内調査で減給処分、職務停止、そして都合が悪くなると「口封じ」の退職となる。

矢面に立つ武田総務大臣も予算委員会で参考人に「口止め」をする始末で、これで第三者委員会による省内調査ができるのかと疑問が出る。武田さんは二階派だ。菅さんは何も言えない。

菅総理も自分と長男が直接関連する総務省関連の不祥事だ。長男を退職させ、自分も責任を取って辞任するのが一番いい方法だろうができない。

そういう菅総理が来月はバイデン大統領と首脳会談をする。インド太平洋構想で日米印豪と対中国けん制の外交を繰り広げているが、海外のメデイアは菅政権を「短命政権」と報じているらしい。

菅総理の日本での立場は海外の首脳はみんな知っている。それでも会談相手に選んでいるのか。菅さん本人は恥ずかしさがないのか。

勿論、恥ずかしがる人材では総理などやっていられないのだろう。


0 件のコメント: