9月の自民党総裁任期、10月の総選挙を控え、取り仕切る自民党二階幹事長も大変だが、なんとも胡散臭さを感じる政治家だ。民主党時代の小沢気取りに見える。さらに自民党の悪い姿を助長しておりイメージが悪い。
昔から中国寄りだ。「かんぽの宿」か何か忘れたが、和歌山県にある宿泊施設を格安で中国の企業に斡旋したことから親中派と見られている。
中国が尖閣諸島で領海侵犯を繰り返しているのに、習主席の国賓待遇としての訪日を最後まで主張、今まで長期間築いてきた中国との絆を崩すなと言う。
その二階さんの行動が何かしら小沢さんに似てきたのだ。
政府がやらなければ「俺がやる」と言う考えだ。韓国とは慰安婦問題でもめているが、自分が韓国大使と会って話すという。北との拉致問題に対しても政府は何もやっていないと批判したばかりだ。
民主党政権時代、煮え切らない鳩山政権に対して民主党幹事長だった小沢さんは 「これが民意だ」と官邸に乗り込んで鳩山総理の尻を叩いた。
その前に民主党政権を誕生させたとき、小沢さんは鳩山さんに「総理をやる意思はあるか」と問うた時、鳩山さんは「やります」と答えて鳩山政権が誕生したのだ。
二階さんも安倍さんが政権を放り出した時、次期政権として菅さんを推し、菅総理誕生に主導権を握った。大義名分は「安倍政権の継承」だ。まだ長期政権が続くと期待した5派閥が二階さんの菅支持に回った。一番人気があった石破さんは3位、最下位と見られていた岸田さんは2位につけ時期総裁選への芽を残した。
アンチ安倍の発言が多かった石破さんも竹下さんの「反対ばかりしていては傷がつく人間も出てくる」との進言かどうかは知らないが、今は反対意見が萎んだ。次期総裁選をにらんだ動きか。世論調査でも人気が高い。
余りにも権力を握り、政権を思うように操り、離党者の復党を認め、二階派の勢力が拡大する結果に他の派閥が警戒するようになった。
その結果が派閥を持たない菅総理の立場を弱くしている。
オリンピック組織委員会の森さんの女性蔑視発言の火に油を注ぐ発言をし批判を受けたためか、自民党内で女性の活躍できる職場づくりに取り組むという。本音はどうか。
田中角栄元総理がロッキード事件で「政治とカネ」の問題を問われ失職、後任にクリーンな三木さんを推す裁定を行った当時の椎名さんのような存在になるかと思っていたが、そうでもなさそうだ。
選挙を控え、50議席は減ると予想され厳しい立場の二階幹事長がどんな手を打ってくるか。
小沢さんほどの力はないだろう。
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