菅総理の考えがどうして国民に十分に伝わらないのか、官邸で問題になった時、ある議員が「熱量が足りない」のではないか指摘したことが新聞に載ったことがある。
このことは菅総理にしてみればペーパーの棒読みのような記者会見はまずいことになる。世論調査でも「首相に説得力があるか」とういう設問に「ある」が21%だった。
新聞報道によると自民党の外交部会でも「中国に対してもっと厳しく」という意見が出、安倍前総理に比べ熱量が不足しているというのだ。
今までの官邸での記者会見もペーパーの棒読み、内閣広報官の司会で嫌な記者の質問は避け、時間を限って早々に打ち上げるシーンが見えた。苦手な記者会見を司会者に助けられていたのだ。
その司会者も今話題の総務省と東北新法との接待疑惑に問われ、参考人招致を前に入院、退職した。新しくついた内閣広報官がどうさばいていくか注目だ。
そして、菅総理が「2週間の延期」をどう評価し、宣言解除の条件をどう説明するか、諮問委員会での判断との整合性、そして解除後のリバウンドが心配されているがその対策、不要不急の外出自粛、テレワークの徹底、変異種対策の強化、検査体制の強化、医療体制の充実、今まで指摘されてきたこととの関係などを説得力を持って国民に訴えられるか。
そんな時、読売新聞(2021.3.18)編集手帳に、記者会見の時間と演説の準備に関する面白い記事が見つかった。
雄弁家で鳴らしたアメリカ大統領だったウィルソンさんの逸話だそうだ。「10分の演説にどれだけの時間が必要か」の問いに「2週間」、「1時間」では「1週間」、「2時間」では「今すぐに」と答えたという。
短い時間の演説ほど内容をしっかり練り聴衆にどう訴えるか、長い時間であれば「準備しなくても今からすぐに」と言うことなのだろう。
納得のいく記事だ。
でも、今ではスピーチライターがいるはずだ。米国の大統領のスピーチは専門家が作成するのだ。
菅総理にもいるというが、国民への説得の悪さは文章がダメなのか、菅さん自身のイメージがダメなのか。
兎に角、今晩の記者会見に注目だ。
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201.1.28掲載 菅総理の思いが伝わらない:熱量不足とはどういうことか yamotojapan.blogspot.com/2021/01/blog-post_71.html
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