第4波を避けるためにも7日の一都三県の緊急事態宣言延長は重大な局面である。ことあるごとに官邸を訪ね政権の尻をたたく小池都知事の作戦は、自らの主導権発揮と対コロナ対策をも「政争の具」にする考えが見え見えだ。
しかし今回の4日の菅総理の突然の囲い込み会見は小池都知事の「機先を制する」作戦で「後手」批判も制する行為であったことは確かだ。
安倍政権以来小池都知事のニュースキャスター的振る舞い、発言に政府は惑わされ続けた。やれもしない小池都知事のロックダウン発言は緊急事態宣言発出のタイミングを遅らせたというのが政府の緊急事態宣言発出の「後手」の要因だったのだ。
何時も尻を叩かれる官邸は、小池都知事の単独での会談を嫌った。それが一都三県の知事の合同による官邸訪問となったのだ。「都知事としてやるべきことを先にやれ」が官邸の考えだった。
今回の一都三県の知事による延長検討段階で「ギアーを上げる」発言があったと黒岩知事はテレビで暴露していたが、どういう意味かよくわからず、幸いにメデイアも大きく報道しなかった。小池都知事は、次に何を言おうかと常に考え発した言葉であると思うがメデイアは飛びつかなかった。
しかし、勇み足になったかどうかわわからないが「2週間程度の延期」発言は「何故、2週間か」と国会で議論された。新感染者数、ステージ3の改善、安定を見たいためと思うが、「まだ決まったわけではない」と菅さんは言う。
7日に記者会見が予定されているようだが、「2週間か、1か月か」、専門家は厳しい見方をしている。
また、小池都知事が何か言いだすだろうとメデイアは注目だが、肝心なのは4知事の考えだ。
大野・埼玉県知事は野党的立場、黒岩神奈川県、森田千葉県知事は政府寄りだ。小池都知事は自分の立場にこの3人をどう利用するかだ。
一方、ゴタゴタを起こさないためには菅総理はルールに従い、諮問委員会の考えを尊重すべきだ。「政治判断」も必要だが最悪事態を回避するためには専門家の考えを最優先すべきではないか。
菅vs小池の構図は小池さんを利するばかりだ。
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