2021年3月26日金曜日

河井・大規模買収事件:元法相辞職意向、カネは集票に効果があったのか

 自らの公職選挙法違反の公判で河井元法相が被告人質問で議員辞職を表明した。全面無罪から一転買収の意図を認めたという。参院選広島選挙区での妻の案里さんの票の取りまとめで100人、に2900万円を提供したという。

妻との共謀やスタッフとの買収は否定した。

当時の参院選広島選挙区の選挙報道は新聞の注目だった。2人定員に現職の岸田派の溝手さんに新顔の河井案里さんが立候補、無理と言われていた2人当選を狙ったのだ。

普通に考えると自民党本部は2人当選で勢力拡大を狙ったと思われたが、実際はそうではなかった。

新聞でも報じられていたが、溝手さんは安倍総理(当時)を批判していたのだ。だから安倍さんは溝手さんを良くは思っていなかった。そこに県会議員だった河井案里さんが立候補したいと言い出し、安倍さんが溝手潰しにかかったのだ。

選挙戦では安倍さん、菅総理(当時官房長官)が応援に入った。当選すれば二階派に入る約束もできていた。

自民党はどこから出たのかわからないが、1.5億円の資金が河井陣営に流れた。溝手側には1500万円だ。

自民党は党勢拡大費と主張しているが分からない。

恐らく自民党か、官邸の機密費だろうと素人でも想像がつく。1.5億円なんて彼らにとってははした金だろう。しかし大規模買収の公職選挙法違反となると大きな金額だ。

カネをばらまいたために当選できたとしたら広島は政治的には遅れている笑いものだ。でもカネをもらって買収工作をしなかったら集票結果に数字となって表れるから不正行為と思ってもやるしかないのか。

なんでもそうだが、この事件で一番得をしたのはだれかを考えれば黒幕が分かる。

批判されて溝手さんを嫌っていた安倍さんであり、当選後は2階派入りが約束されていた二階さんだ。メデイアによると週刊誌がその辺のことをすっぱ抜いた記事を掲載しているという。

河井案里議員の辞職で補選が行われるらしい。岸田さんは名誉挽回するだろうが、公明党からも斎藤さんが出馬するらしい。注目だ。

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2021.2.3掲載

河井案里議員辞職:「やっと辞職」、でも本当に悪党は別にいるのでは yamotojapan.blogspot.com/2021/02/blog-post_41.html


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