東北新社との高額接待問題で山田前内閣広報官が、2回目の国会出席を前に体調を崩し、入院、辞職願を出し受け入れられた案件は、誰が見ても政府による「口封じ」の感がするが、それがはっきりした。
山田さんがNTTとも接待を受けていたことが分かり、国会で野党議員が「退院したら事実を問うのか」という質問に対し、加藤官房長官が「すでに退職し民間人になっているから」とそのつもりがないことを明言した。
本来、このような贈収賄疑惑を検証しようとすれば、該当者を退職させずにどこかほかの部門に移動させ身柄を確保しておくべきではないか。それを早々と退職させ民間人にしたことは、口封じのために逃がしたことになる。
一体、政府は山田さんを信じていなかったのか。今後国会で何を聞かれるかかわからない不安があったのではないか。
菅官邸は何を恐れたか。
まず、菅総理の長男に対する考え方だ。先の予算委員会では「存在の事実は関係ない」と言う意味の発言をしていたが、接待に出ること自体、その存在は大きかったのではないか。それは許認可業務にも関係していないか。
山田さんは安倍政権、菅政権で重用されている。女性登用、サプライ人事で利用されたのではないか。その重用された理由は何か。むしろ犠牲者ではないか。
山田さんだけ、どうして高額な接待だったのか。総理に対する近さがあったのではないか。
内閣広報官としての記者の質問に対する差配が妥当だったのかどうか。記者の質問は国民の聞きたいことだ。それを制限することは民主政治に反する行為ではないか。
どれをとっても菅総理に関連する状況だ。当初は幕引きのつもりで予算委員会への出席を認めたが、他の4人の幹部官僚に比べ山田さんの方が注目される想定外の事態になり、慌てた官邸が退職させ国会審議から解き放すことにした「口封じ」だったのだ。
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