2022年11月16日水曜日

14日の三重県南東沖地震で知る:「深発地震、異常震域」と南海トラフ地震との関連

11月14日の三重県沖地震の異常震源のイメ―ジ
朝日新聞2022.11.15
今回の地震の震源は陸側ユーラシアプレートの下350㎞に沈み込んでいる太平洋プレートにあるが、実際には約50㎞下に南海トラフ地震の震源になるフィリッピン海プレートが
存在するのだ。

17時9分発生した福島県、茨城県、東京、神奈川と広域で揺れた地震の発生

源はなんと遠く離れた三重県南東沖地震だった。テレビのニュースは震源の赤印は三重県沖、最大震度4以下で揺れた福島、茨城などの地域の震度を表示していた。 

一瞬なんだ、また東北の地震多発地域、茨城県北西部などの地震かと見誤ったほどだった。 

テレビや新聞では震源の深さが350kmと深く、M6.1、震源が深いために大きく揺れる「異常震域」が出たのだという。

各メデイアが「異常震域」のイメージを表示した。それによると震央震源からの地震波はその上の「やわらかい岩盤(マントル)」では弱まりやすく、逆にそのはるか下の地震波が弱まりにくいプレート(太平洋プレート)を伝わって福島など遠方に揺れが伝わったというのだ。 

震源域が南海トラフ巨大地震のど真ん中にあるために巨大地震、津波の心配があったが、南海トラフ巨大地震はフィッリピン海プレートで発生するので関係ないという。 

そのイメージがなかなかわかなかったのでネットで調べてみた。 

日本はの太平洋側のプレートは陸側プレート(ユーラシアプレート)に海側プレートのフィリッピン海プレートが沈み込み、それの更に下を太平洋プレートが沈み込んでいる。北からも北米プレートが迫っている地下構造だ。 

ユーラシアプレート、フィリッピン海プレート、マントル、太平洋プレート、マントルと言う順で構成されている。 

南海巨大地震の発生は30~50km、100km程度の浅い箇所で発生し、津波の発生もある。しかし今回の震源の深さは更に300kmほど深い350kmで太平洋プレート内での出来事だ。 

逆に言うと、むしろ首都直下地震との関係が深くないか。決して安心はできない。

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