2022年11月23日水曜日

自衛隊の経戦能力?:ウクライナへ侵攻したロシアが参考になる

 

安全保障に関し日本の防衛体制が大きな課題になっているが膨張する防衛費のほかに、もっと根本的な「経線能力」も大きな課題になっている。テレビの情報番組を見て、ウクライナへ侵攻したロシアの経線能力が参考にならないか。 

どの国でも同様だろうが、戦争が長引くと兵站も問題になるが「経戦能力」すなわち戦争を続行できる戦費、兵力、兵器などが問題になることは今のロシアを見ていると分かる。 

ロシアは多くの犠牲者を出し兵員が不足し現場への補充が出来ない。そこで傭兵、刑務所に収容されている受刑者、若者を徴兵しようと批判が高まっている。 

経済制裁で半導体、先端技術などの入手が困難になり、精密兵器が底を突き旧式なミサイルで無差別攻撃をしている。無人ドローンは友好国から手に入れている。打つべき弾薬も不足しあろうことか北から手に入れているらしい。 

ロシアから天然ガスなどの輸出を禁止すれば戦費も底を突くと思っていたが、エネルギー不足で価格が上昇、中国、インドへ輸出が出来るために戦費不足は解消しているか。 

今、日本の自衛隊の現状も同様の問題を抱えている。 

自衛隊も実践で戦える兵員の充足率は80%、兵器の充足率は60%と言う。最新兵器不足で「共食い整備」をしているし、弾薬不足も同様だ。兵器産業も自衛隊に収めるだけでは経営難で撤退しているらしい。だから防衛産業の育成が重要な過大になる。国内で生産し輸出することが出来るようにならないか。

兵員不足は厳しいらしい。各自衛隊の充実率は約90%少々で、今後少子高齢化が言われ、日本を誰が守るのかと言うことになる。日米同盟に頼っても、何か事があると「まず日本が対応を」と言うのが米国の考え方だ。台湾有事の際は米軍も参加するが日本有事の際は「まず日本が」と言うのだ。 

防衛費は増すばかりだ。GDP比1から2%枠に上げようとしているが、財源は法人税か「広く国民に負担させるか」と言うことになる。 

今の日本の安全保障を考えると防衛費増額で防衛力の強化だろうが、シュンペーターに言わせるとイノベーションが大事と言うだろう。兵器、兵力増強ではなく、「外交で解決を」と言うだろうが、それが出来る中国、北朝鮮、ロシアではないのだ。 

こんな防衛情報が公開されること自体が異状である。それだけ困っていることか。

 

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