2022年11月8日火曜日

11月8日 19時40分、皆既月食に5000年に一度の天王星食

皆既月食 東京大田区久が原
11月8日午後8時50分
 

皆既月食と月が天王星を隠す5000年に一度の天王星食が見られるとメデイアが騒ぐ。惑星食としては442年ぶりだそうだ。天王星は市販のカメラでは見れないが、皆既月食は見れるということでカメラを構えた。 

新聞報道では皆既月食は7時16分頃から始まり、天王星食は8時40分ごろから月の左下付近から隠れるらしい。 

天王星に関して面白い話に出くわしたことがあり再び開いてみた。ノーベル物理学賞受賞で著名なR.F.ファインマン先生の「物理法則はいかにして発見されたか」(岩波書店 2019.12)に出ている。 

「重力に法則」の章で、惑星の軌道は本当は楕円ではない。ニュートンの法則によると惑星は太陽に引っ張られるだけでなくお互いにもいくらかは引き合う。惑星同士が引き合う力は微弱であっても力が働くには違いがない。それによって運動がいくらかは違うという。

木星、土星、天王星は惑星でも大きいほうだから互いに引力のために軌道がケプラー式の楕円系からどのくらいずれるかの計算がされた。木星、土星は計算どおり運こぷしていたが天王星の振る舞いがおかしい。 

天王星のおかしな運動は未発見の惑星に影響されていないかとアダムとルビリエの2人の専門家が考えそれぞれが属する天文台に「望遠鏡をこれこれの方向に向けると新しい惑星が見えるはずだ」と手紙を送った。

一方の天文台は馬鹿にして笑ったが、もう一方の天文台はそれをやってみた結果、海王星を発見したというのだ。 

ファインマン先生は、いったん正しい法則が得られると次々に新しい発見があるというのだ。 

天王星、海王星で思い出したが、日本の探査機「はなぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星「りゅうぐう」もこの付近にあって惑星の重力の影響で小惑星帯に移動したのだ。

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