出来るか地球温暖化対策？：熱力学第２法則では「エントロピーは増大する」と言うのだが

エントロピーの法則
宇宙の火道を解き明かす24のすごい数式
幻冬舎新書　高水著　２０２２．３

本当に地球温暖化対策は人為説を採ると対応が難しい。人間一人ひとりの行動が起因するのだ。一方で自然変動説があり考え方を間違えれば大変なことになる。自然現象では太陽の黒点、局地磁場の異変で地球は温暖化から寒冷化に向かうという。以前にCO2の増加があっても気温は上がらなかったこともある。 

そして対策の最大の難問は、先進国vｓ新興国の考え方の違いだ。新興国は先進国に経済支援のカネをよこせというが、先進国は信用していない。合意に向けて無理を通せば道理が引っ込む。 

それにさらに大事なことは宇宙を支配する物理の重要な式　ｄS≳０エントロピー増大則がある。時間の進む向きは一方であること決定する物理学唯一の法則だ。気温は低い方から高いほうに向かうのだ。上がった気温を押さえ込もうとするとエネルギーが必要でエントロピーは増大するのだ。 

COpでは産業革命以前の気温から１．５度上昇に抑えようと努力し、２０５０年までにCO2などの排出を実質ゼロにしようとしている。 

わが国でも脱炭素化社会を目指し、GXを重点政策にしてGX実行会議が高定評を作成、２０５０年「CN実質ゼロ」を国際公約している。 

それでも各政権によって政策が違ってくる。菅政権のときは太陽光発電、風力発電、省エネを目指していたがロシアのウクライナ侵攻でエネルギー価格の高騰などが国民生活を直撃し岸田政権では石炭火力発電、原発回帰に変わってきた。今年もNGOから「化石賞」を受けた。 

私の住んでいる地方でも今まで山間部にあった太陽光発電が住宅街の空き地、平坦な休耕田に増えてきた。樹木の伐採、太陽光の反射など付近に環境問題を起こしている。早くルール作りをしなければと想う。確か東京都では一戸建てを立てるときは太陽光パネルを設置が義務付けられている？ 

朝日新聞　２０２２．１１．１１

そんな時、自分は何が出来るかと考えていたとき、朝日新聞（２０２２．１１．１１）「気候危機　私たちに出きり事」が目に留まった。効果的な行動も記載されている。自宅を「ゼロエネルギー住宅」にすると以遠間に排出するCO２などが１８２０kg削減できるという。そんな可能性は私にはない。自宅に太陽光パネル導入で１２８０ｋｇ、自宅の電力を省エネにすれば１２３０ｋｇ、電気自動車で４７０ｋｇ、電球をＬＥＤ に変えれば９０ｋｇなどが例示されている。 

しかし私が直ぐできることといえば「衣類を長く着る」１９０ｋｇ、「休暇を近場ですごす」１５０ｋｇ、「食品ロスを無くす」５０ｋｇ、車はハイブリッドだが私が出来る年間の削減は３９０ｋｇ程度だ。もう年なので新たな投資は無理だ。そんな高齢者が人口の高い割合を占めるのだ。 

しかし、専門家が「明日から全員がやらなければならないことではない。車を買い替えるとき、家を建て替えたりする人は参考に」とアドバイスしている。安心した。

地球温暖化対策、誰が何ゆえに騒いでいるのだ。宇宙は静然から混沌に、人間は活動している限り気温が下がることはない。その上昇を抑えようとしているところに無理がないか。

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