核保有国のリーダーは核の恐ろしさを知っているのか。プーチンは知ってて核使用を仄めかし、欧米の腰を折ろうとしているのか。広島での原爆投下直後、なくなった弟を背負って火葬を待つ兄の写真、広島での原爆資料館を訪れたことがあるが悲惨な状況に驚く。石段の人間が座っていたところだけ色が変わっていない熱線の強さ。どれを見ても核の恐ろしさが分かる。
そのプーチンも核の使用を正当化したいのか、米国が広島、長崎に原爆投下して事実を批判する発言をしていた。
バイデン大統領は、プーチンの核使用を恐れて腰が引ける格好だが、世界大戦に至ることを避けようとしているのであって核の恐ろしさに派言及していない。
オバマ前大統領も核拡散防止でノーベル平和賞を受賞したが、裏では小型核兵器(?)の開発に精を出している。勿論ロシアも当然だ。
核保有国のリーダーはどう考えているのかと疑問に想っていたが、朝日新聞(2022.11.18)のオピニオンフォーラムで米・ウィリアムズ大のゼームズ・L・ノーランJrさんのインタビュー記事「核の正当化にあらがう」の記事が目に留まった。
祖父が「マンハッタン計画」に参加、広島、長崎投下直後に被害調査に入った医師だという。日本滞在中の資料などがたくさん見つかり出版したという。
その記事の中で重要なことを指摘していた。
祖父は医師だから常に放射線の影響、残留放射線の恐さを主張、報告していたという。ところが軍は反対で「影響を軽視する言説」を造るように圧力をかけていたし、「残留放射線の影響も最小限」と軍のトップは議会で報告したという。
広島、長崎への原爆投下は正当化され放射線による人体への悪影響は言及されていなかったのだ。それによって「核抑止論」が生まれ、今もロシア・プーチンに受け継がれているのか。
アメリカは原爆の危険を隠し通していたのだ。思い出すのはビキニ環礁での米国の原爆実験で放射能に汚染した第5福竜丸だ。当時付近を米軍が警戒していたが、それを振り切って一目散に日本へ向かったと資料館で読んだことがある。
もう核開発、実験だって隠蔽できる時代ではない。問題箇所は常に放射線測定で監視されている。発射場、潜水艦オ動きも監視されている。
でも、放射線被害状況を知っているのは日本だけだが黒い霧問題も解決していない。まだ自分たちが被爆していないので恐さが分からないのか。
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