2022年11月27日日曜日

唯一の被爆国と「米の核の傘」:「核なき世界」の橋渡し岸田総理の意気込み?

 

私も2回広島の原爆資料館を訪ねた。うち1回は小学生だった子供をつれてだった。悲惨な写真の光景に見入る子供の姿が印象的だった。でも当時「書くなき世界」の必要性をどの程度理解していたかは分からない。 

ウクライナに侵攻したロシアのプーチンが核保有大国として「核使用も伺いさせる発言」を「嘘ではない」と言うに至ってはけん制以上の脅迫だ。 

岸田総理はヒロシマアクションプランで「被爆地訪問を促す」と言うが、まずプーチンこそヒロシマを訪問し、核使用の悲惨さを知ってほしいと想わないか。オバマ元大統領はヒロシマ訪問で世界に向かって宣言した。プーチンは先に「アメリカだってヒロシマ、長崎に原爆投下したではないか」とコメントを発し核兵器使用の正当性を訴えたのか。

岸田総理は被爆地出身の総理として「核兵器のない世界」を目指す。G20首脳サミットでは「ロシアの核の脅しを許すな」と言い、岸田総理が議長を勤めるG7ヒロシマサミットでは核問題が主要な議題だという。 

国連での核不拡散条約(NPT)の再検討会議には日本で始めて出席し演説までした。 

しかし岸田総理の意気込みにもかかわらずわが国には「核兵器のない世界」実現の理想と厳しい安全保障での「米国の核の傘」という現実の板ばさみなのだ。 

本来なら「米の核の傘」に頼らず、「核兵器禁止条約」を批准して始めて世界も唯一の被爆国として日本を認めるのではないか。こうやって初めて「核保有国」と「被爆国」との橋渡しが出来るのだ。 

国際賢人会議→広島サミットで一歩前進させ人気挽回を図ろうとしているのだろうが、「核の傘」の元では無理だろう。逆に人気下落で退陣の花道か。

 

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