2022年11月26日土曜日

黒田・日銀総裁では「2%達成」は無理?

 

WBS テレビ東京

各分野、段階で値上げが切迫し食料品などは各メーカーが一斉に値上げを実施したが、消費者と接するサービス業は値上げ分を「どこで吸収するか」、値上げすれば「お客は減るのではないか」など四苦八苦している。 

生産者や運送業など力の弱いところが身銭を切る結果になっていないか。そんなことが何時まで続くのか。 

日銀の景気の見方は資源高や円安で景気の下押し圧力はかかるが、コロナ対策、供給面での問題も改善され、回復に向かっているという。 

最近の円安傾向も以前は「円安もプラス」と言っていたが、急激な変動に企業の事業計画策定を困難にする」とマイナスと言い出した。 

賃上げを伴わない物価上昇は「2%」には遠い。賃上げも3%が必要と言う。日本経済は回復途上、賃上げを伴った物価安定目標2%達成を目指す。今は、2%に近づいているが2%には達していないというのだ。

3%を超える今の段階は一時的で、今後は輸入品価格などのコストアップ要因も減衰し、1%半ばを見込んでいる。

おまけに黒田総裁は23,24年の予想も1%半ばと見る。金利引き上げ、出口が来るとは考えていないが、2%が見えてくると決定会合で議論しなければならないし、市場とのコミュニケーションが必要だと見ている。

黒田総裁の任期は4月まで。1%台で進み、難しい判断を下すときはないと見ているのか。「大規模金融緩和維持」「当面金利を引き揚げるときではない」「必要があらば躊躇なく追加緩和」の常套句で終わるか。 

値上げが消費者まで行かず途中過程でどこまで吸収できるか。国民は諦め「値上げ容認」機運が高まれば一気に物価上昇だ。ロシアのウクライナ侵攻も来年はある程度の進展はあるだろうが、ロシアがウクライナ侵攻前の状況に戻るのは無理だろう。食料、エネルギー問題が改善するとは思えない。

そんなことを考えると「2%の物価目標」は達成できるのではないか。欧米との経済状況が違うので何時、どの程度のインフレになるのか予想がつかない。

 

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