朝日新聞 2025.3.31 マンション高額修繕に公取がメス? |
マンションの修繕費が高いことに疑問を呈していたが、その主因である修繕会社、コンサル会社に公取がメスを入れることになった。国土交通省だってマンション管理の適正化に関して管理会社、工事会社、コンサル会社を育成指導していたはずで、こんな結果が出てきたことには責任がある。
私の住んでいるマンションも以前はブランドで信用得ていたが、経営不振で今は生命保険会社の傘下に入っている。以前から金儲けの管理が目立っていた。
築15年だが、13年目に突如大規模修繕を提案してきた。通常は15年、長い間隔では18年が常識だが、13年目は早い。高層マンションであればどんなことが起きているかわからないので早めの修繕は理解できる。
どう言う体制で大規模修繕工事を実施するか提案したら、修繕委員会などの設置を提案してきた。資格は1級建築士を要求している。馬鹿じゃないかと思った。自分の資産をどう管理するか意識のある所有者は皆資格があるのではないかと反論もした。
理事会も素人、区分所有者もあまり関心がない。管理会社の思うつぼだ。素人を相手に自分たちの都合のいい管理をやってくる。当然に高額な修繕費になる。
できるだけ工事範囲を広げ儲けようとする管理会社を始め関係者の集まりになる。
「はじめに工事ありき」の関係者の集まりだ。外壁タイル張り、塩ビ長尺シート張替え、塗装、天井の防水工事など通常やるべき修繕工事の優先順位を付けた工事選定ではなく、一式修繕工事になってしまった。
どんな人間か知らないが、リーダー的人間もいた。恐らく管理会社の大規模修繕の担当者か。
外壁のタイル張り工事は異常だった。道路に面した外壁よりもベランダ内の異常個所(?)が多い。鉄球の付いた棒で壁をなすりながら異常音のする個所をチェックする。見ると多くの個所が新築時の施工不良ではないかと思ったほどだ。
工事業界の判定基準ではタイルがはがれそうな箇所が見つかるとその周辺をチェックし修繕することになっているが、工事業者はそこのところの理解がない。「修繕の必要はない」と提案したが「補償の問題がある」「理事会様と相談し」とクレームをかわされた。
結果は、エポキシ樹脂の注入処理だ。「外壁のタイルが落ちて第三者に危害を当てる危険がある」場所の修繕が徹底されていない。
塩ビの長尺シートも通行で擦り切れたりした個所はなかったが、張替えの大仕事をやってしまった。修繕前後の違いなど分からない。無駄な工事だ。
工事をやりたい業者は理事会をうまく丸め込む。
工事の内訳をみるが、直ぐには異常がわからない。今回の工事は約1億円かかったが、工事に優先順位をつければ5000万円程度でできるはずだ。
今回の公取の談合調査で高額な工事費の解消になることを期待するが、一番の問題は理事会だ。阪神タイガースで活躍した江本さんの言葉を思い出す。「ベンチがアホやから勝てる試合も負ける」と。
理事会がしっかり研究し、専門家のアドバイスも聞いて計画すればこんなことは解消できる。住民が定年になり、年金生活で高額な修繕ができるかと言うことだ。
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