「情報増えても結び付かない「我がこと」 朝日新聞2025.3.11 文化欄 |
東京に住んでいると、東日本震災の災害情報、南海トラフ巨大地震、身近に迫っている首都直下地震の災害予測をどう見ているか。
遠くの災害は自分のこととして理解できない。東日本災害でも両親、兄弟をなくした経験談を聞くと同じ年頃の孫がいるので「こりゃ大変だ」と考える。もし首都直下地震で孫たちがこういう状況にあったらどうするかを考えると身に染みる。
東京にいて近くに住むより離れた場所で住む方がいいのではないかとも考える。
震災経験団をボランティアの方たちだ語り伝えている。重要なことだ。
しかし、寺田寅彦博士も言っているように、災害になった苦い経験はそのうちに薄まり、生活の便利さから災害にあった地域が再開発され平然と生活するが、再び災害が襲い、痛い目に会うと警告している。
そういうことを繰り返し地域は発展してきたのだ。災害は忘れ去るものだ。それがなければ発展しない。
政府が発表する地震予測図をよく見るが、まずは自分が住んでいる場所の色分けを見て、「ホッと」安心することが多い。逆にこんなことがあってはいけないのだ。巨大地震は急には来ない。周辺部で小規模な地震が多発あるいはスロースリップが多発し止まったところが巨大地震の発端になるのだ。
一人一人が地震情報を正しく理解し、巨大地震発生に備えるべきだ。
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