2025年3月20日木曜日

伊方原発差し止め請求棄却にみる:原発もさることながら自然災害を含め安全性評価が難しい?

 松山地裁で1500人の住民から求められていた伊方原発の運転差し止め請求が棄却されたという。その理由に事業者の安全性評価は新規制基準に基づいており合理的というのだ。原発が安全性を欠けば住民の生命、身体に具体的危険があるとした住民側の請求を退けたのだ。

まず四国電力伊方原発に立地を考えなければならない。

地図的に言えば、佐田岬半島にあり、中央構造線断層帯に沿い、国道が1本で岬周辺には港もあり今は観光地とされているが戦争中は国防から立ち入り禁止になっていた土地だ。だから万一の時の避難経路は重要な問題でいつも課題だ。

九州では阿蘇山があり噴火では火山灰を受け、南海トラフ巨大地震では津波の心配もある。

自然災害のことを考えると住民の心配は事欠かない。

しかし、裁判では安全性評価として、福島第一原発事故以来整備された新基準の合致すれば安全性は保たれているとみる。現思慮kぅ規制委員会の判断に合致しているのだ。専門的にみて今の段階ではこの基準が判断材料だ。

事業者が安全性に不合理な点がないことを立証すると、逆に住民側が安全性に問題ありとすれば住民側に立証責任がある。

これが大きな問題で、素人の住民に安全性評価で専門的知識を要求するのは大変だ。当然に専門家を集めての作業はカネがかかることだ。金銭的負担は大きい。

しかしどんなに努力しても事業者の立証を崩すことは裁判では難しい。

また、万一の時の被害は周辺住民にも影響する。い方で言えば四国、九州、中国地方と広範囲だ。

特に問題は原発周辺の地域ではなく、遠く離れた地域の人のクレームが多いようだ。周辺の人は徐瀬尾金もあるし生活補助もあるし周辺のインフラが整備され、恩恵も大きいが遠く離れた地域の人には恩恵がない。

そしてすぐに言われているような災害は起こらないか(?)。災害が起きたときは反対住民の訴えた通りになる例が多い。



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