2020年4月23日木曜日

新型コロナウィルス肺炎(30):マンションがクラスターになる日が来るか、未曽有の経験になるか


密閉環境で多数の人が生活しているマンションがクラスターになる日が来るのか。今はまだ、そういうニュースを見てはいないが、今後の展開によっては可能性があるのだ。

東京の感染者数は一見安定しているように見える。10日間100人台をキープしているが累計感染者数は増加の一方だ。大きな病院がクラスターになった院内感染、感染経路不明者は7割を占め、市中感染が横行している。

人との接触を8割削減し月末には感染者数の減少を目指すが、人では30~70%減で、休日と平日のギャップが大きすぎる。80%削減は相当努力しなければ連休明けの自粛解除は難しい。

スーパーでの買物、公園などでの散歩は自粛要請対象外ということになると人出が増える。スーパーは危険な場所となり入場制限などルール化すると言うし、休日になると名所旧跡などに県外ナンバーの車が集まり、地元の人は「来るな」という。

感染者が増え、病院もパンク状態で軽症者は自宅や借り上げたホテルで隔離される。ホテルには専門の看護師などが常駐するので問題はないか。

ところが、マンションはどうなのか。

平均的なマンションの規模だと65世帯、250人が生活しているが、高級マンション、タワーマンションになると人間も多く、密閉環境になるが、その構造、管理のやり方はまちまちだ。

安普請のマンションは都営の集合住宅のように共有廊下もオープンで、換気はやっているがエレベーター内、エントランスホール、風除室は密閉状態だ。当然に強制換気したほうがいい。

そして不特定多数の人が触るドア、手すり、エレベーターの行き先ボタン、開閉ボタン、風除室の操作盤、受付台や手で触る箇所は消毒が必要だ。

今、アルコール消毒剤は手に入らないが、家庭の台所にある次亜塩素酸成分の漂白剤は100倍希釈で消毒剤として使用できる。エチルアルコールより効果がある。ただ手袋など着用すべきだ。

管理人さんは清掃人がいれば日常業務として消毒作業をしてもらうこともできるが、日常業務とはいえ、「管理契約」がある。緊急事態対応として管理契約に書いてなければやらないか、それとも必要だから管理契約を見直しても実施するかだ。

それは管理組合の意識の問題だ。

管理契約を見直すとなると、理事会、総会で審議が必要だが、こういう緊急事態のときは開催も容易ではない。回覧稟議で理事会で決めるなど臨機応変に対応すべきだ。

「1m以内で15分」の濃厚接触の機会は多い。誰が感染者かも個人情報保護(?)はきりしない。マンションがクラスターになると大変な事態になる。




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