2020年4月18日土曜日

記者会見を見て、安倍総理を信用しにくくても「8割削減」は信じてみないか

安倍総理の記者会見で一度決めた30万円給付を一律10万円給付に変えたことに「混乱を招いたことは私自身の責任、心からお詫び申し上げる」と今まで何かあったときの常套句を発したが国民の誰が本気にしているか。

責任を取ったことのない安倍総理だから自業自得だが、今回の緊急事態宣言を全国に展開したことは遅すぎる懸念はあるが外出自粛、休業要請で人と人との接触の「最低で7割、極力8割」削減を信じてみないか。

クラスター対策班の北大・西浦教授の試算では何もしなければ40数万人が死亡するが、人と人との接触を「8割削減」すれば一ヵ月後には感染者数が減少するというのだ。

しかし、そう簡単にはいかないだろう。新型コロナウィルスが収束するなど考えにくいのだ。ハーバード大の研究では2022年までかかるらしい。第一弾が去っても第2弾がやってくるのだ。

更に、安倍総理は成果があったという先の「一斉休校要請」も解除後の連休での人出が感染を拡大したと見られている。「気の緩み」は厳禁なのだ。

緊急事態宣言を全国に宣言することは、GWを控え、多くの人の移動による感染拡大を阻止し、地方の医療体制の破綻を回避することに役立つはずだ。

人と人との接触を「8割削減」することは、出社を控え、テレワークするなど難しいのは確かだが、やるべきことは簡単なのだ。

「人ごみに出ない」「外食、会話を控える」「3「蜜」を避ける」「手洗い励行」「体調の悪い人はマスク着用」は基本行動だ。

そして寺田寅彦博士が言うように「正当に恐れることの難しさ」だ。

毎日テレビは、「今日の東京の新感染者数○○○人」「初めて○○人台で過去最多」、そして小池都知事はしょっちゅうテレビで「お願い」のCM」を流す。

「201人で始めて200人を超えた」というが11日の197人を4人増えたことではないのか。検査数が増えれば感染者数が増える。

テレビの情報番組は不安を煽っているだけだ。海外のように都市閉鎖はできない。移動自粛を要請するが交通機関の電車の間引き運転は考えていない。私権の制限、経済活動への影響を考えてのことだろう。

だからこそ、個人としてできる基本的行動はやるしかない。

安倍総理は今まで3回ほど記者会見しているが、メデイアの評判はまちまちだ。「総理の話が心に届いているか」と朝日新聞は言う。

確かにテレビを見ると、プロンプターを見ながら棒読み出し、質問にはメモを見る。今まで一人でやっていたが今回は専門家も同席した。専門家の諮問を受けているというのだろう。

40~50分の記者会見後は、質問を振り切って会場を去りすぐに帰宅していた。今回は、1時間チョッとの記者会見後どういうわけかトルコ大統領との電話協議をやって帰宅した。

緊急事態宣言の全国拡大はGWの移動を最小化し、地方の医療崩壊を防止することで、全国の皆さんと共有し協力してほしい」と安倍総理はいう。

「協力してほしい」といわれても、昭恵夫人は大分へ50人のツアーに行ったと国会で野党議員から指摘されている。3月15日のことらしい。安倍総理は「密閉した場所ではない」「特に観光はしていない」「国会議員も地元に帰っていたではないか」と夫人の行動に「問題ない」という。

確かに3月15日は、東京都も不要不急の外出自粛を要請する前だ。事前に知っていたというなら諸般の事情から「止めさすべきだった」と反省できないのか。

自分の家族も律することができない安倍総理に国民は信頼を寄せることができるか。

今回の一律10万円給付のドタバタ劇で安倍政権の危機管理もバラバラなようだ。新型コロナウィルスを「国難」「第3次世界大戦」と評した安倍総理の真剣さがあるのか。

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