2020年4月1日水曜日

国会軽視、恣意的法解釈、緊急事態宣言?:安倍総理!あなたが「ルールブック」ではない


安倍長期政権で目立つのは恣意的政権運営、憲法解釈など法解釈の安易な変更、総理夫婦そろっての不祥事対応などで野党の追及をダラダラかわし、民主政治の根幹を揺るがす憲政史上まれなる悪徳政権で「俺がルールブックだ」と言わんばかりだ。

特措法改正で新型コロナウィルス感染防止のために「緊急事態宣言」ができる法整備が終わった。後は何時、専門家会議に諮問して安倍総理が宣言するかだが、そのメンバーは「早く緊急事態宣言を出せ」という。「爆発的感染に至れば遅すぎる」と言うのだ。

一方、政権側は「今ぎりぎりのところ」とその時期でないことを臭わす。おそらく宣言した場合の経済的損害などバランスを考えてのことだろう。

でも宣言後の「外出自粛」措置などは罰則規定がなく、今でもやっていることではないか。それでもなかなか若者に不要不急の外出自粛が理解されず、クラスター感染を起こしている。小池知事は夜間の飲食、バー、キャバレー、カラオケなど密室での接待などを自粛するよう要請した。

でも少しずつだが自粛要請が拡大しているようだ。当然だろう、感染経路不明の感染者が出ているのだ。

安倍総理は憲法改正に執念を燃やす。緊急事態対応条項も織り込むつもりだ。だから今回の新型コロナウィルス感染拡大に当たっては憲法改正に絶好のチャンスと見ているのではないか。うがった見方をすれば緊急事態宣言を出せば国民はどう行動するかを試すいい機会だと思っているかもしれない。心の準備が整えば専門家会議に諮問しお墨付きを得て宣言することになる。

恐らく自分勝手に宣言することはできないだろう。

しかし、安倍総理には国会軽視、わがままな法解釈、そして野党が真相追及に必要とする資料の提供も拒否、自分の方に不利なことは圧力をかけて事実をひん曲げ、それを事実に作り上げる。

「俺がルールブックだ」と言わんばかりだ。

新聞報道によると、安倍総理は自分の答弁を重くとらえる「二重基準」がたびたび見られるという。

「桜を見る会」での野党からの文書提出要求に「私が話しているのが真実」といい「信じてもらえなければ予算委員会は成立しない」とまで言い切ったようだ。国会軽視もいいところだ。

つい最近は、花見などを自粛する動きが出ているのに昭恵夫人が友人を集めて花見をやったと国会で追及されると安倍総理は「花見ではなく、レストランだった」と言い逃れする。集まっての飲食を控えようということだったのではないか。おそらく裏では、頭のいい(?)閣僚が雁首そろえて悪だくみを企てているのだ。悪だくみを企てているときが一番脳が活性化するという報文のある。

黒川東京高検検事長の定年を強引に延長した。定年延長は検察官には適用しないという政府答弁が過去にあったのだが、安倍総理は1981年の政府答弁での法解釈を変えたと国会で主張し、森法務大臣の右往左往が始まった。

過去の政府答弁を自分の都合のいいように変えることは法の安定性に傷がつくと新聞は指摘する。

特措法での「緊急事態宣言」で民放の放送内容に政府が指示を出すことができると内閣府の副大臣が説明したが、反発が多かったために「出せない」と言い直した。

一度安倍総理が「こうだ」と決めたら官僚挙げて徹底的に拒否する。多くの資料がそうだ。桜を見る会でのホテル側への資料提出要請も自民党国対が拒否、定年延長問題も「個別の人事」と説明、議事録を拒否する。

森友事件で自殺した近畿財務局の担当者のメモが公開され野党は「再調査」を要求したが安倍総理も麻生財務相も「新たな事実はない」と再調査を拒否する。「2人とも当事者ではないか」と思うのだが。

新聞で報道された内容を見ると、安倍総理の「俺がルールブックだ」的行為、発言に怒りを覚える。

こんな政権が新型コロナウィルス感染で、総選挙もできず、自民党総裁選もできなければ「任期延長」策を出し、続くのかと思うとゾッとしないか。

緊急事態で強引に推し進める安倍総理を評価する向きもあろうが、今一番大事なことは政治への信頼だ。信頼される総理であれば緊急事態宣言も国民に理解されるはずだ。


0 件のコメント: