2020年6月24日水曜日

維新の会推薦・小野候補:吉村・大阪府知事を立て東京の茶の間に浸透狙うか

ポスター掲示板には9人が張り出している
2020.6.24 東京大田区久が原で

東京都知事選は22人が立候補、選挙公報掲載が21人、掲示板へのポスター掲示が9人で決まったようだ。この中から45人に絞り、候補者の知名度、知事選での常連、そして公約の確認だ。

ところが選挙公報には自分の訴えが羅列され、主要政策ごとに候補者の公約をまとめようとしたが、いつものことで不可能だ。

もちろん今は、新型コロナウィルス対策、東京オリンピックへの対応が一番の課題だろうが、新型コロナウィルス対策は各候補が訴えているが、東京オリンピックへの対応は選挙公報以外では宇都宮さんが専門家の話を聞いて「中止」も検討といえば、小野さんは「2024年まで延期」といったことを覚えている。なぜ、公約に上げないのだ。開催が1年延期になったことで3000億円の追加出資が必要だがどう考えるのか。

このほかにも東京には老化現象が目立ち、2025年問題がある。一つは人口の14%が高齢化する。以前の増田レポートでは「高齢者は地方へ」、東京一極集中から地方分散を訴えた。その増田さんが前に自民党推薦で知事選に打って出たが、華やかさに欠けたのか敗れた。

さらにインフラの寿命が来ている。橋、トンネル、海岸施設ではコンクリートが劣化しさび付いた鉄筋があらわになっている。8兆円かかるというがどうするのか。

以前、「東京は病んでいる」という女性団体の願いで宮城県知事だった浅野さんが担がれたことがあるが、当時の石原陣営は「東京のことは東京に任せろ」とはねのけた。

ところで今回はどうか。

熊本県前副知事の小野候補
日本維新の会の推薦で立候補 優秀な実務経験者として
期待できないか

熊本県副知事だった小野さんが「たった一人の決断が都政を変える」「東京を切り開く」と立ち上がった。新型コロナ対策では科学的データ、経済社会問題の視点も入れて乗り越えるというし、首都圏直下地震への備えも不可欠だと選挙公報で主張する。

小野さんは当初無所属で立候補するといっていたはずだが、最終的には日本維新の会推薦になったようだ。

維新の会というと大阪都構想を推進しようとし住民ともめている以外に注目はしていなかったが、今回の新型コロナウィルス対策では目を見張る活躍をした。東京都の小池知事は都知事選も控えているためかしょっちゅう官邸を訪ね感染拡大対応で政府の尻を叩く姿を見せつけた。先走ってロックダウンなどを口走り政府を困惑させたが、吉村大阪府知事の「大阪モデル」に対抗すべく「東京アラート」を設定したが運用には総合的判断も加わりモリタリング指標で一悶着あった。

しかし国民はよく知っている。吉村知事の方が評価が上なのだ。そこをついたのだろう。小野候補は日本維新の会の推薦で吉村知事を利用し東京のお茶の間に浸透しようとしている。
 
「維新には東京を前に進める力がある」という
地方政党のイメージを脱却できるか
2020.6.24 
東京大田区久が原にて
2人ともに学歴、経験も豊富で申し分ない。小池さんのように学歴からして疑惑が持ち上がっているのとは大違いだ。「都民ファースト」と言いながら、「自分ファースト」ではだめだ。小池さんは選挙公報にカイロ大学卒業としている。ここで書かなければまた、疑惑が持ち上がると考えたのだろうが疑惑は収まらない。

東京都知事選は人気、知名度に負うところが大きく人気投票の傾向もあるが、東京都政はそんなことを言っている余裕はない。実行力のある人材を選ぶべきだ。

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